東京藝術大学の卒展2020に行ってきた


東京藝術大学の学園祭?藝祭には行ったことがあったのだが、卒展については毎度会期が短く行くチャンスを逃していた。しかし今年は山科ティナさんが今年卒業されるということで学生最後の作品を見に平日こっそり行ってきた。

上野公園にあった犬の像(本物の犬かと驚いた)

時間に限りがありあまり作品を見られなかったのだが(野村君の映像作品が流れる部屋に僕が入ったタイミングがたまたまその野村作品のスタート部分で「では、ちゃんと見よ」と思い見るも10分経っても終わる気配が全くなく部屋を出たがこの作品50分近くあったらしい。。ううう、貴重な10分!しかし野村君の作品をきちんと見たかった。。。)、印象的な作品もあったのでここで紹介する。

東京藝術大学に入ってすぐ校舎前に聳える回転する駐輪場らしき物体。僕がいる間ずっと回転していた。コンセプトを読んでいず気になるが、見た目だけでかなり満足感があり、今年の卒展を象徴するようなインパクトある作品だったと振り返って思う。

駐輪場らしき物体

教室内に突如リアルな山があり、よく見ると細かい粒子を確認。作品なので触らずスタッフに確認すると砂を撒いて山にしているという。だから触ると崩れる。山の物体を見て自然と「置き物」と捉えてしまった不思議な感覚があった。

教室につくられた砂山

次の作品が実は今回の卒展で一番感動した作品である。

林佳奈「形と色の変容を楽しむ紙の万華鏡」

紙4枚を部分的に貼り重ねて折って切ると花(僕はダリアが好きでダリアのようで一目惚れ)のようなカタチができあがり、動かし、上から覗くと万華鏡のように見える不思議な作品。この作品は誰でも簡単に作れるという。

こんな説明書も。

紙花の万華鏡の説明書

卒展であえて誰でもできることに着目し、そしてより誰でも意図したデザインのそれを作れるように説明書を作り、その中で諸々のタイプ分類を行うその全ての工程がしっかりと「研究」で、東京藝大の卒展にもこのような作品があるのかと驚いた。一見、いやずっと見てもどこをどう頑張ったのか思考したのか分からない作品(ただセンスと技術は時々伝わる)がある中で、しっかりと卒展という場の意味を自分なりに解釈し、しっかり卒展に向き合っていて、何より言い訳しない完璧主義的なポジティブな美しさが展示空間に溢れていて僕はとても刺激を受けた。

また、その変化するプロダクトのビフォーとアフターだけでなく、そのグラデーションの美しさに着目し、移り変わる俯瞰した見え方、そのシークエンスに「万華鏡」と言葉を当てているその全て、感性にとても美しいと思った。

こちらはとにかく美しかった作品。

春画的なこの作品の線がとても美しくて買いたくなった。置き場困るけど。美しいだけでなくしっかりエロいのがすごい。

物体の呼び名の文字がそのままデザインに。とにかくそのフォントデザインが可愛く躍動感があり、動き出しそうで、コンセプト以上にデザインが素敵と思った。

残酷な殺され方をした人間のように思えとても印象に残った作品。

これは写真にしか見えなかった。このエモい粗いテイストをあえて描く挑戦が素敵。

こちらも。「え?絵?」ってなった。

リアル系も勿論あったがこの空はすごいと思った。

この作品はきちんと内容を確認できなかったが1ページ1ページとても丁寧に作られているように感じた。。。だからこそきちんと読みたかった。。。

最後に山科ティナさんの。漫画「逃源郷」面白かった。10分以内で読めるので読んだ方がいいと思う。漫画読む人の列ができる卒展はそうあるものではない。

「美しい」「素敵」「面白かった」くらいの低レベルの感想で頭の悪さを露呈さているがこれらは共有したいなと。

卒業してこの作者の方々がどんな活躍をするのかとても楽しみ。



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