イタリアミラノでの全身蕁麻疹との葛藤


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ドゥオーモというゴシック建築の傑作と呼ばれる建物の床のデザインに感動し、またドゥオーモの屋上からのミラノの眺めに満足し、レオナルドダヴィンチ「最後の晩餐」を既に見てしまったので、「もうミラノでやり残したことはない」とミラノ初日であったがそう思うほどであった。

旅行に行って一番初めに行くところは、地球の歩き方で一番初めに紹介されているところと決めている。うん、ダサい。

あとは消化試合というかふあふあと街を歩く。レオナルドカードという最後の晩餐を見るために買った複数の美術館や博物館の入館券がセットになったものがあったのでブレラ絵画館、アンブロジアーナ絵画館もどこかで行こうと思いながらフラフラしていた。

ふわふわしながらミラノ3日目。

昼過ぎに1人ミラノを歩いていて鼻水が出るなぁ、首元が痒いなぁ、まさか、と思い、これは自分的な全身蕁麻疹になる前兆なのだが、そのまさかが起こってしまった。半年に1度の頻度でこれが起こるから厄介で原因は不明というか調べていないので、さすがに今回の件で調べようと思った。小麦粉アレルギーになった方から、花粉症のようにある一定量の小麦粉を取り込んでしまうとアレルギー反応が起こると聞いた。これかもしれないという不安。3日間でピザを3枚食べている。そんなことを考えていると「pizza 」という文字を見ただけで気持ち悪くなる。ミラノにはピザ屋ばかりで街を見渡せば必ず「pizza」の文字がありストレスが溜まるまたアレルギー反応が起こってしまうかもとピザのせいに勝手にしてしまう。いけない。

症状を確認してから20分が経った。症状はどんどん悪くなる。身体が赤く腫れる、頭が熱い、視界が狭くなる、寒気。奇跡的に鞄の中にマスクがあり顔を隠す。しかし症状を確認したいからiPhoneをインカメラにしてセルフィー。顔が赤くなり目が細くなるほど腫れてる。短時間でこんなに変わるのがこわい。と同時に身体が何かと闘っているということでもあり生きていることを実感してたりもする。

どこかで休みたい。しかしまだ行っていない観光名所がありそれを数える。時間がない。

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スフォルツェスコ城という観光名所でミサンガを売りつける人たちがたくさんいて漏れなく見た目からもアジアンな僕にも声をかける。が、全身蕁麻疹が酷くなっていて、その見た目からも「このアジア人、何かの感染症か」と思わせたと思うくらいミサンガ売りが引いて行った。前日は無視してもついてきたのに、今日は引きが早かった。

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座る場所を探した。今日は土曜日で大変混んでいる。椅子は全て埋まっていた。ジ・エンド。立つ人を予測する。いやこちらは見た目から結構やばい感じなので椅子の前でしゃがむ。すぐに譲ってくれたどこかの国の人、ありがとう。「グラッツェ」ととりあえず言ったが見た目がやばいから不快感を与えたと思う。

症状が出てから45分経つと徐々に視界が広くなるがまだ身体は赤い。うずくまる。耐える。耐える。この症状が2時間、いや24時間経っても治らないことを想像する。こわい。治らないかもしれない。この症状が出た状態で飛行機に乗れるのか?感染症を僕なら疑い、飛行機に乗せないだろう。

とにかく耐える。昔イベントの準備中にこの全身蕁麻疹が起こり顔を隠しながら無理して動いていたら身体と頭がかなり熱くなり初めて目眩で動けなくなりそうになった。目眩で動けない、とそれまで何人かから言われたことがあってその度に「そんなことあるのか」と少々疑っていたが生命の危機を感じた。そこからこの全身蕁麻疹という症状が出たら絶対に動かないようにしようと決めた。

まもなく症状が出てから1時間が経つ。すると徐々に症状が治ってくるのである。とても不思議であり、60分、1時間という時間単位が身体とリンクしているような感じを受けてどこか気持ち良さもある。もしかしたら時間を作った人がこの全身蕁麻疹持ちでこの全身蕁麻疹の始まりと終わりから1 hourを定めたのかもしれない、いやたぶんそうだ、とか思えるくらい思考も安定してきた。

再びiPhoneをインカメラにして顔を確認する、大丈夫そうだ。あと10分。

完全に症状が消え、すると不思議なことにあの症状の苦しみを忘れるのである。

その夜、勿論ピザを食べた。


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