新入社員の模擬提案プレゼンを見て驚いたこと


4月がまもなく終わりGWに差し掛かる。
会社では、この時期に新入社員研修の集大成ともいえる模擬提案プレゼンが行われる。5人でチームを組み、課題を与えられ、問題を解決するコミュニケーション案の提案をする。

この一週間、新入社員がいつもよりも慌ただしく会社内を動き回り、真剣な表情で、たまに笑顔で、その後つらそうな表情を浮かべ…喜怒哀楽が激しく入れ替わっている様子を少々遠くから見ていて、「プレゼン大丈夫かな」と少し心配し、また少し羨ましくも思った。

本日はプレゼンの日で、新入社員の研修の集大成が見られるということでとても楽しみにしていた。
新入社員10名が半分に分かれ、5人のチームがそれぞれの課題に向き合った。

プランニング面やロジック面で思うところはあったが、この2チームとも、漏れなくパワーポイントの使い方が上手かった。
プレゼンテーションの流れやページのデザイン(ページタイトルとページの中身が通じている、図形や画像の使い方)に違和感がなく、会場の大きさを意識したフォントサイズになっていることは勿論、文字を載せすぎず、また文章自体も端的に記されていた。そして驚いたのは、提案内容に説得性をもたせるために事例を引用していたところで、もっとやれたにせよ、「事例を活用する」という視点があること自体にすごいと思った。
1チームについては、昨日からプレゼンテーション資料の作成に着手したそうで、急いで作られたとは思えないほど、丁寧に作成されていた、と思う。

色々な人と仕事をするなかで、資料をやりとりし、その資料内に存在する細かな違和感が何気に「あぁ、、」と思わせるダメージになっていることに気が付く。

資料作成が仕事の全てではないが、僕は資料に作成した人の仕事人としての全てが詰まってしまうと思っている。雑か、丁寧か。思いやりがあるか、自分勝手か。美しいものが好きか、テキトーか。物事をきちんと考えるか、気付きを無視して通り過ぎるか。

こういうことを思っているから、新入社員のプレゼンテーションを聞いていて、とても安心したのだが、入社して1ヶ月の段階でパワーポイントを使えてしまう器用さは、どこからきたのか。

入社試験の中に3日間に渡るインターンシップが用意されていて、今回と同様に課題が与えられ、問題を解決するコミュニケーションを提案する機会が設けられている。これをクリアしての入社であるから、パワーポイントの使い方の上手さは入社するための1つの条件になっているといえなくもないし、模擬とはいえ、1つの経験になっていると思う。そういう意味で、入社を希望する人に対して模擬できちんとプレゼンテーションしてもらうというのは、実力を丸裸にするという意味でやや残酷であるが、雑か、丁寧か、思いやりがあるか、自分勝手か、美しいものがすきか、テキトーか、物事をきちんと考えるか、気付きを無視して通り過ぎるかを直接言葉にせずとも表出化させるという意味でとても有効であると思った。

ただ、そのパワーポイントをきちんと作るスキルはどのように育てられたのか、ここが重要である。僕は仕事で必要にかられて、資料をきちんとつくる以外に道はないと悟り、先輩方が作成した資料をできるだけたくさん読み、実際に真似しながら資料を作成し、ミスったら激怒されるという恐怖に尻を叩かれながら日々過ごした。そして実際に役に立ったと実感しているのが、TwitterやFacebook、Instagramでの投稿、またブログで、自分のものだから誤字すらしたくない、できるだけ多くの人からの反応を得たい、という気持ちで更新しつづけ、誰かに伝えたいものを伝えることに向き合い、試行錯誤し、技術といってしまうと「それでか!!」と言われそうで恐いが、技術を磨いたといえると思う。

アルバイト中に冷蔵庫に入って、その様子を写真に撮り、その写真をSNSに投稿し、炎上した少年少女が度々いて、何となく若者×SNSについてネガティブなイメージがついてくるが、表現することに慎重になる、を体験し、実際に表現することを実践できるSNSがパワーポイントを上手くさせているのか、と思った、が、どうか。

今日の新入社員のプレゼンテーション、とても良かった。コメントを言う時間があり、ただあまり時間がなかったので、あまり褒められなかったが、僕自身も今日の気持ちを忘れないようにここに残しておく。


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