パリ女子旅でオススメしたい風俗という選択〜クレイジーホース ムーランルージュ


ルーヴル美術館、オルセー美術館、ピカソ美術館、オランジェリー美術館などなどたくさんの美術館を有する芸術の街、パリ。ここパリは年間外国人観光客数世界第1位だという。凱旋門、エッフェル塔、ノートルダム大聖堂、セーヌ川、シャンゼリゼ通り…日本で生まれた5歳の少年でも聞いたことがある要素が、あの狭いパリの中心街に詰まっている。

そんなキラキラしたイメージのパリの夜。パリ旅行を経験した者は「夜のメトロは危ない!」「絶対に夜に出歩いちゃダメ!」という。実際にメトロでは日本語で「スリに気を付けてください」というアナウンスが流れて驚いたが、ヨーロッパの一国である、例外なく治安は悪い。

そんなパリの夜をもう少し調べてみる。売春、風俗。フランスでの売春は2016年までは合法だったらしいが現在は18歳未満と性交渉を持つと逮捕され、18歳以上の人との性交渉においても金銭が絡む性交渉の場合は罰金(1500ユーロから3750ユーロ…20万から50万)ほど課せられるそうだ。かなり厳しいもので、パリ市内でエロが漂うことはほぼなくなったと聞く。ブローニュの森の話を聞くがそこにいるのはフランス人ではなく、アジア、中東欧、アフリカの人が主と聞く。

このようなかたちでパリの女性の裸を見るのは相当ハードルが高いものになっていそうだが、違う。

パリには伝統的なキャバレーが存在する。キャバレーとは何か。辞書で調べてみると舞台やダンスホールのある酒場、ナイトクラブ、と出る。1889年に誕生したムーランルージュが有名であるが他にもいくつか存在するそうだ。これらのキャバレーを風俗と呼んで良いかは置いておくとして、パリに7日間いて、このキャバレーが特に行った方が良いパリのオススメスポットであると思ったのでここにて共有する。

先に書いたが、1889年に誕生した最もパリで歴史の長いムーランルージュ。ここのことをまず紹介する。しかし僕が本当に心から紹介したいのは別の店 クレイジーホースである。まずムーランルージュ。

ムーランルージュでーかっこつけーて、というサザンオールスターズの歌があった記憶があって、調べてみると「LOVE AFFAIR 秘密のデート」という曲で、その歌詞にあるのはムーランルージュではなく「マーリンルージュ」で、「ムーラン」は「ムーンライトバー」からきたのかな…と。記憶の改竄。

関係ない話、失礼。

ムーランルージュがあるモンマルトル地区は治安がパリの中で特に悪いと聞いていた。ムーランルージュに近いピガールというメトロの駅からムーランルージュに向かった。

すると…

 

セックス…

セックス…

先に述べた厳しい性風俗の制度はどうした?と言わんばかりのセックスなお店の数々。セックスショップに何があるのかとても気になったがさすがに怖いのでここはスルー。

僕は予約せず店で直接チケットを購入することにしていた。

店に着いたのは20時過ぎ。開演は21時と聞いていた。余裕である。しかしムーランルージュの前にはかなりの人が集まっていた…危険なエリア モンマルトル地区にこんなに人が集まるとは…!しかもきちんとした服装の人たちばかり!と驚きながら「チケットは本当に買えるのか?」とかなり心配に思っていた。

たどたどしい英語のボディーランゲージでムーランルージュ のチケットカウンターでヨーロピアンな顔の女性受付員と話す。僕「今日の21時のチケット、プリーズ。飲み物とかそういうのは要りません(英語)」。受付員は「OK」ですぐにチケットを購入できた。しかしその金額、142ユーロ。なかなか高い。日本円に直すと…19000円くらい。23時からのは…102ユーロ…14000円くらい。

チケットを片手に「あと1時間どうしよーかなー」と思って、近くのハンバーガー屋で軽く飯食おうかなと思ったが、ムーランルージュ の中に入れそうな感じだったのでそのまま入ることにした。ムーランルージュ に特に何の想像もしていなかった。

中に入るとわかる。なんかめちゃちゃんとしてるしとにかく広い。金持ちそうなヨーロピアンがたくさん。ヨーロピアンかどうかは分からないけど。日本人もたまに見かけるがこの場に馴染めていなそうで恐る恐るグラスの飲み物を飲んでいた。

席にはスタッフに案内されて着く。チケットに席番号が書いていないのでガイドの人が上手く割り振っているのだろう。だから早く入って正解だったのか、どうかは分からない。

金持ちそうなヨーロピアンは食事を楽しむ。ステージではバンドマンがビートルズなどを奏でる。その音楽に合わせて金持ちそうなヨーロピアンが楽しそうに踊る。しばらくそんな時間が続く。徐々に飽きてくる。そしてもうすぐ21時。バンドマンたちがステージから消え幕がおりる。僕がその様子を写真に撮ろうとするとスタッフが「おい!写真はダメだぞ!(英語)」と怒鳴る。すると周りにいた人みんなが僕の方を見る。ムーランルージュ のパフォーマンスが始まってからは写真撮影NGと聞いていたがその前の時間からそうなのか、と反省。しかしたくさんの人がまだこの時間でも写真撮影を楽しんでいる。僕は多分直前過ぎたんだと思う…うん。

ムーランルージュ のパフォーマンスが始まる。

たくさんの綺麗な女性たち、かっこいい男性たちがステージいっぱいに広がる。パリの紅白歌合戦のよう、ここはパリのNHKホール。いやその姿は宝塚のアレような感じなので宝塚である。そして女性の衣装がいきなり剥がれ乳が露わになる。人間の身体の美。しかし僕含め大体の人はその身体の美のポテンシャルを引き出すことができていない。その事実をこのステージの美しい人たちのパフォーマンスが暗に伝えている。残酷なまでに。さっきまで欲のままにテーブルに運ばれたメシを食べてた金持ちなヨーロピアンの我儘に育った身体とステージの美しいパフォーマーの身体が同時に視界に入る。

風俗が消されたパリで高いお金を払って見る乳、おっぱい。それは性の対象ではなく、ショーの一部。美しさの基盤なのである。貴婦人もムーランルージュのパフォーマーの乳、おっぱいを眺め、きっと「美しい」と感じている。旦那は何を思っているかは分からないが、少なくとも僕はその乳、おっぱいにエロさを感じない。完璧な乳、おっぱい、それは完璧過ぎるが故、もはやアートであり、性の対象から外れるのか。

 

ムーランルージュのパフォーマンスは男も登場する宝塚であり、曲芸も行われたりして中国雑技団の要素もあり、またどこか漂う北朝鮮の喜び組感、そして大蛇が泳ぐ巨大プールが突如出現しその中に美女が入れられ、その大蛇と戯れる、というムツゴロウプレーもあったりと…

宝塚×おっぱい×中国雑技団×北朝鮮喜び組×ムツゴロウ=ムーランルージュ 

というそんな式をムーランルージュに立てることができたが、何か伝統を壊しているような感じの式に見えなくもないので、観劇したそれぞれの方の意見も聞きたい。

見終わり、23時頃、ムーランルージュ の近くにあったQuickというハンバーガーチェーンでご飯をとる。

これで6ユーロくらい…800円くらい。日本がいかに恵まれているかが分かる。

ここからホテルまでは歩いて帰る…こんな感じで靴が何にも辿り着けず彷徨っている、ここパリ。

 

—–

 

 

ここまでムーランルージュの話をしてきたが僕がパリの旅行で推したいのはムーランルージュ ではない。ムーランルージュを見た上でムーランルージュよりも、キャバレー、ナイトクラブで良いと思ったのは、シャンゼリゼ通りの外れにあるクレイジーホースである。

 

ムーランルージュ も映画になっているが、クレイジーホースも映画になっている。

クレイジーホースでは20:30からのステージを見ることにした。煌びやかなイメージのあるシャンゼリゼ通りは20:30でも明るい。その外れは仄かに明るい程度。セーヌ川沿いは暗くそれ故、エッフェル塔は綺麗に上品に輝き、目立つ。

クレイジーホースの前は少し行列ができる。それは中に入るための荷物チェックのためで、シャンゼリゼ通りにある高級ブランドショップに入る時にもこの荷物チェックはあるもので、意外にすんなりとチェックは済む。彼らは本当にチェックしているのか、体なのか。(一回この荷物チェックで止められていた少年がいた。場所は…サントシャペル。黒人の荷物チェック係がその少年の身体に金属探知機をあてた際に音がなり、それがポケットからで、少年がポケットに手を入れると、おおきなサバイバルナイフが出てきた。「何に使うんだ?」と思いながらその様子をずっと眺めていると、その少年「どうしても持ち込みたい」と訴える。黒人の荷物チェック係「No」とひと蹴り。渋々少年は退散した。)

20時過ぎ。シャンゼリゼ通りの外れ。

スーッとクレイジーホースの中に入りチケットを購入。105ユーロ…14000円くらいである。

店内は薄暗く、灯りはピンク。道を進むと鞄を預ける場所。鞄を受け取るスタッフがとても美人であった。あとで驚くのだがこのスタッフよりも演者の方が美人であった。

チケットを店員に見せる。すると男性スタッフが席まで案内してくれた。しかも一番前の席である。ステージまで1メールもないようなそんな近さである。このステージでこれから何が行われるか全く分かっていない。事前情報はゼロである。

ムーランルージュ のように待ち時間に別の何かがパフォーマンスしているわけではない。みんなクレイジーホースの1パフォーマンスを楽しみに待っている。

1番前の席は10席程度。日本人は僕だけ。1番前の席は1人で来ている人のみな感じだった、なので1番前で見たい人は1人で行くこと!分からないけど…保証はしません。

1人で来ている人は韓国、中国の人が多い印象であった。後ろの席にはヨーロピアンが多めな印象。男女夫婦が楽しく見ているような感じである。中には子供が成人を迎えていそうな家族。

あと10分で始まる。ステージの脇の扉からキラキラした服を着た黒人が登場。歌いながら歩き回る。会場、パフォーマンス中の注意などを言っている感じ。とても歌が上手い、というわけではないが上手い方面。もっとうまい人はいると思うがそんなパフォーマンス。黒人は歌っている歌を客席の人にも歌わせる。マイクを渡す。女性ヨーロピアンが丁寧に歌っていた。こういう時のヨーロピアンはメンタルが非常に強い。今回のエピソードでそれが確信に変わった。歌うヨーロピアンの隣は多分、夫。その隣は成人を迎えたばかりくらいの子供だろう。みんな笑顔である。

しばらくしてその陽気なキラキラした服を着た黒人が歌い終わり消え、場の明かりが消えた。真っ暗である。そして行進曲の演奏が流れる。幕が上がる。ステージに浮かび上がる綺麗なお尻の列。兵隊のかっこをした女性の服きはズボンがない。馬の毛と思われる尻尾は、行進曲に合わせて足踏みするたびに左右に揺れる。鍛え上げられたステージにあるお尻はこれが適量の脂肪量だと定義できるくらい美しく微かに揺れる。

暗闇と光り、そして美しい女性の身体。

ムーランルージュは完全なショーであった。

クレイジーホースはアートだと思った。日本のストラップに近いと思ったが、日本のストリップの場合、1つのステージに上がるのは1人である。1人ずつステージでパフォーマンスを行う。

クレイジーホースの場合は基本的に1人ではなく複数人が同時にパフォーマンスを行う。

パフォーマーの顔はとても美しくかわいい。黒人も混ざっていたが基本は白人であるように思った。陰部に黒いテープが貼られているだけの裸。鍛えられた裸。それが暗闇のステージの中で明るく照らされる。

大きな輪っかの中に女性2人が入り、音楽に合わせ美しいパフォーマンスが行われる。すごい筋肉である。それなのに女性らしい丸みのある輪郭。完璧な身体、筋肉。

いくつのパフォーマンスが終わると、だらしのない身体の男性が現れる。音楽に合わせ着ている服を脱ぐ。胸毛に櫛をあてて、整える。会場から笑いが溢れる。マヌケそうな男性で、帽子を落としたりする。ここからがすごい。そのだらしのない身体の男性が音楽に合わせポッピン、アニメーションを踊りだすのだ。どこにそんな筋肉が隠れていたのだ?と疑問に思うが会場が湧き上がる。だらしない身体とパワフルなパフォーマンスのギャップ。彼の身体はブラックボックスである。会場が一番わいてる。クレイジーホースの美しい女性のパフォーマンスには驚きはあるがうっとりと感動するようなそんな感覚であるが、この男性には違う。声をあげ、応援してしまう自分がいた。

クレイジーホースのパフォーマンスで受ける感動のバリエーションの多様さに驚いた。60分を超えるパフォーマンスの時間はあっという間に終わり、全く中弛みすることがない。旅の疲れで始まるまで若干眠かったが全くその眠さを忘れていた。

ストリップはストリップを見たことない人には風俗にカテゴライズされそうである。日本だと陰部が隠されてないからそうなってしまうのだろう。しかし日本のストリップにおいても感じるアート性。

ヨーロッパ、パリでは陰部を隠しながらも最大限に美が追究された状態の女性の身体がけして男性だけの楽しみのためだけでなく、ショーとして女性が見るものにもなっていた。そしてここでも感じたアート性。

日本のストリップが海外の男性、女性にどう思われるのかとてもとても知りたい。


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