オリエント工業ラブドールに一回は触れないと人生損する


ラブドールと聞くと「ダッチワイフでしょ」と反射的に言葉を変換してしまうくらい、特別な性的欲求を満たすためのツールという印象が強い。

 

しかし少し前に東京藝術大学の学生である菅実花さんの修了作品妊娠するラブドールを見て、哲学的な何かを思わせるきっかけ的な要素が加わり、ダッチワイフをそもそもダッチワイフと呼ぶべきものではないと思うくらい、もともとの値は小さいが低俗方向のイメージが全くなくなった、と言ってもいいくらいの存在になったというか、そもそも、へぇー面白いものがあるのね、程度であったものが、菅実花さんの妊娠するラブドールをきっかけに見えてきたラブドール周りの情報から多分僕はラブドールのユーザーにはならないとわかりつつ、ラブドールを知りたいと思い始め、その興味の大半はラブドールを作っているオリエント工業にあることがわかり、ちょうど良いタイミングで渋谷のアツコバルーでオリエント工業40周年記念展『今と昔の愛人形』が開催されてると聞き行ってきた。

 

 

何となく宗教的なデザインであるが、そんなことはない。魔方陣グルグルというアニメがあったが、それを思い出す程度のデザイン、うん。ここですごいのが、今であれば同じ人形の写真データをデザインツールでコピペから円を作るように並べるで良いところを全く別の、また別のポーズのラブドールを並べている。そこからラブドールへの愛を入場料1000円を払う前に感じた。

オリエント工業のラブドールへの愛、素敵。

 

 

会のご挨拶。

「オリエント工業がつくるラブドールは単なるラブドールではない」ということがわかる内容であるが、どこかのスピーカーから放たれる会場内には女性の喘ぎ声が響く。結局ラブドールはダッチワイフ?と思ってしまったが、そこの女性の喘ぎ声は昭和時代につくられた遊園地のお化け屋敷で流れる女性の叫びのようでもあり、少々不思議な感覚にもなった。

 

このイベントはオリエント工業による『今と昔の愛人形』。まず1977年から始まるオリエント工業が作ったラブドールが並ぶ。

 

 

まずは1977年製の「微笑」。この説明文言をまず読んでほしい。1977年より前からダッチワイフは存在したようだ。射精することにかなりのお金をかける人がそんな前からいたなんて。と思いつつ、今の時代を見てみると簡単にそれ系のビデオがスマホなどで見れると考えると実は昔よりも今の時代の方がダッチワイフらつまりラブドールの必要性は落ちている、と思えてくるが、そんなことはない、このイベント会場にはたくさんの人で溢れていた。

 

それまであったダッチワイフへのユーザーの不満を解消してつくられた微笑。彼女はソフトビニールとウレタンでつくられている。

 

昔のダッチワイフは見た目に問題があったそうで、そのユーザーからの要望に応えるかたちでこの微笑がつくられたが、どうしても今のラブドールを思い出し、この微笑でも、あまり可愛いと思えなかった。そして技術が明らかに向上してることがわかった。続ける。

 

 

次は1982年製の「面影」。これは微笑を使ったユーザーからフィードバックをもらい、そこであがった問題や要望を対応するかたちで、生まれたものだ。

 

 

これが面影であるが、顔が怖い。人を殺しに行くかのようなそんな面持ちである。この服の中がどんなかすごく気になるが仁王立ちしているせいか、そこにセクシーさを感じない。

 

 

色々なポーズかできるようになり、また顔の印象が今の所謂ラブドールと言われるものに近づいている印象だ。

 

 

 

まだ驚いているベクトルの表情だがこのラブドールの顔は可愛らしさを感じさせる。

 

 

 

髪型、服装にバブル感がある印象。

 

 

顔が変えられるタイプに。

 

かなりの進化が見られる。

 

ラテックスからソフトビニールへ。

 

 

アリス。

 

 

ラブドールのアニメ化。

 

 

シリコンへ。値段が一気に上がる。

 

 

キャラへの愛を感じる。

 

 

今では当たり前になったフィギュアにもある球体関節の導入。

 

 

シリコンだけで作ると高くなるためソフトビニールとの融合で40万円を切るタイプ。

 

 

アリスの姉妹。

 

 

バストサイズを上げて更に柔らかさ耐久を追求。

 

 

更に柔らかさ耐久性を高める。

 

 

 

ラブドールが人間のスケールに。

 

 

人間の女性モデルから型取りしたラブドールへ。

 

 

バストサイズを選べたりヘアスタイルも変えられる。

 

 

軽量化へ。

 

 

今まで150cm以上の女性を模して作られていたが146cm、136cmのサイズ。

 

子ども…?

 

 

 

美白へ。

 

 

メイクを変える。

 

 

口の中もリアルに。

 

 

面白い機能を付け加える。

 

 

更に柔らかく。

 

 

3Dスキャンを導入。

 

 

レディーガガのラブドール。

 

 

血管まで施される。

 

 

使いやすく。

 

 

低価格に。

 

より人間の触り心地、見た目に近付けるため、また買いやすくするために数年ごとに進化が見られた。

 

 

展示されていたラブドールを眺める。

 

 

どこか不安気。

 

 

目が合ってるようで合ってないようで。幼いようで、大人のようで。

 

何を考えてるんだろう、そんな気持ちに。

何か悩んでそう。

 

僕がいる世界とこのラブドールがいる世界が違うような、というか僕が透明人間になったような、こんなに何にも意識がいっていないような表情を多分僕はみたことがないというか。

 

 

まことにナイスバディーというか、可愛い系のボディーライン。

 

 

変な体勢 with 大人のオモチャ

 

 

ラブホ女子会的な。

 

複数体あると話し声が聞こえてきそうな不思議な感覚。でも表情からは多分お互いの気持ちは別にあるような。これはある意味リアルな気が。

 

 

リアルの人間から型取りされた身体は頑張れば希望の体勢に。

 

女子らしい脚の作り方に手の配置。

 

 

雪下まゆさんが好きそうな顔。

 

 

ん?

 

 

このパンツのおろし方は…素敵過ぎる。

生身の女性の多くはこんな下ろし方をしたことないのではないか。けどね、けどね、下欲しさというか、「そう、そう、それ!」というか。

 

 

水槽の中にラブドールが。酸素を吸うためのチューブは接続されているが、そもそも、ラブドールであり、人間というか生き物ではない。

ドンキホーテに置けそうだが、ドンキホーテにあったらあったで、こわい。

 

 

 

本当の女性モデルから型取りしたと想像すると見える世界が変わる。

 

 

何かを失ったような。

 

 

そんな悲しそうに見える。

 

 

 

ラブドールの製造過程の写真。

 

 

想像なんだけど、UFOの中って多分こんな感じだと思ってたけど、オリエント工業だった。

 

 

 

人工知能と組み合わせで、本当の人間が作れそうだ。

 

 

 

量産型女子。

 

 

顔に。

 

 

始めはこんな顔だが。

 

 

 

メイクをするとこんなに可愛くなるという。かわいいはつくれる、だ。

 

 

 

 

ヘアスタイルやメイクが変わるとまた一段と可愛く綺麗になる。

 

 

かっこよさ。

 

 

可愛らしい。

 

 

 

 

これらのラブドールは触ることはできなかったが、次のラブドールは触ることができる。

 

 

きちんと左のウエットティッシュで手を拭いてから

 

 

触る。

 

お、

 

 

手にくっつくような、本当の肌ような粘性というか、馴染みがある。

 

が、

 

冷たい。

 

ラブドールの触り心地はすごいと聞いたが、この冷たさが邪魔をする。

 

胸は柔らかいと言われていたが、そこまでの柔らかさではなく、硬いと言われたら硬く本当の人間と比べたら雲泥の差といえる感じであった。

 

しかし、生身の女性ではなくラブドールばかり触っていたらきっと柔らかさにも冷たさにも慣れるというか、それぐらいの許容範囲なのかもしれない。

 

 

更にすごいのは

 

 

手である。血管がある。細かい作業。

 

首も自在に動かせる。

 

 

 

 

足の裏も

 

 

きちんと女性の足である。指紋まであった。

 

 

次は

 

 

な、なんと。

 

 

右胸を揉むと…左胸から飲み物が出る…サーバーである。

 

 

何か、祀られている。

 

 

怪しい…

 

 

 

4つ目…んんん?

 

 

ということで…

 

 

本当にごめんなさい。

 

願い事をしなさいとのことだったが、僕らがこれを見て実際に指サックをしてワーワーギャーギャーしてたら、いつの間にか行列ができてしまっていて、たくさんの人がいるなかで、こんなことをしていて、願い事なんかなくなってしまったわけだ。ただ指入れして、、エンド…。

 

 

 

初めて本物のラブドールを見たし触れた。

 

ラブドールの進化の過程をパネルでわかりやすく見られたのは凄く嬉しいし、かなり勉強になった。より生身の女性に近付けるために最新の技術や素材を取り入れる過程を見ると、ダッチワイフとは言えないというかいいたくないというか、ただ選ばれるダッチワイフこそが最強のものなのだとも思い出し、多分これらのラブドールが、誰かにとっての生身の女性含めても一番愛してる存在になっていると思うと本当に凄いし、人間の生殖行為とは?本能とは?と子孫繁栄面で心配になることもある。

 

が、ラブドールと言う名のもとに、ダッチワイフ的な使われ方の他に話し相手というか、自分のそばにいる誰か大切な人にも成り替わる進化も見られ、どんなに技術が進化しても消えないと思ってる、さみしさ、を埋めてくれる存在になるのかなと。

 

普通に考えるとこのラブドールという人間を模したものに、人工知能を入れたらより生身の女性に近付くと単純に考られるが、ラブドールは今のラブドールがベストなのかなとも思える側面もある。今回のオリエント工業の展示は誰かが、ラブドールに衣装を着せて仕草を付ける。生身の女性よりもセクシーだと思ったものもあった。オリエント工業の社員のラブドールへの愛やラブドールへのこだわりというか、女性はこうあるべきという意思がこの展示されたラブドールから感じられた。生身の女性のその仕草よりも印象的でエロくて、そんなエッチなポーズから次の行動にラブドールが自ら動くわけでもないのに、色々想像させるし、多分、この動かない、話さないという、インタラクションの排除というかコミュニケーションの一方通行さに、よしよしとしたくなるような気分が僕の中に微かに湧いたのがわかった。ラブドールの持ち主はそれぞれのラブドールにどんな感情を持っているのか、普段どんなコミュニケーションをとっているのか気になるし、生身の女性として扱っているのか、ラブドールを触った感触と生身の女性を触った感触のどちらが好きか、そんなことをすごく知りたくなった。

 

ラブドールは妊娠しないし、そもそも妊娠させたいとも思わせないラブドールの僕の向こう側を見つめる眼差しはラブドールの肌同様冷たく僕そのものを受け入れてくれないような存在という、手に入りそうで手に入らない、幸せの何か、の何か、のような、ずっとカタチが見えない存在に思えた。

 

 


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