名もないコタキナバルの風俗について


 

マレーシアは、ボルネオ島コタキナバル。ここはリゾート地であり綺麗な海を中心に、ダイビングなどのアクティビティを楽しむ場所である。また海の反対側を向けば山、そして森が広がりたくさんの昆虫や何ともアジア!という感じの植物を見ることができる。ラフレシアは有名であるがすごく巨大なウツボカズラなど植物に興味のない人でも「面白い」と思えるようなそんな資源に溢れている。

コタキナバルはどちらかと言えばファミリーや女子向けの街といえる。コンテンツ的に成人の男同士で行く場所ではないといえる。

そんな街に風俗はあるのか。興味本位で調べてみると意外なボルネオ島コタキナバルの面白いビジネスのかたちが見えてきたので共有する。

 

アプリから漏れたタクシーが風俗の入口

アジアではタイを中心に勢力を拡大しているタクシー配車アプリ「Grab」。マレーシアも例外ではなくマレーシアの多くのタクシー事業者もこのGrabに加盟しており、アプリ経由で顧客を獲得している。しかしどんな理由があるのか不明だがこのGrabに加盟せずにいるタクシー事業者、主に個人もいる。

マレーシアボルネオ島コタキナバルでは、最近、タクシーを利用する旅行者などの訪問者や住民の多くがタクシー配車アプリGrabを利用しており、Grabに加盟していないタクシー事業者が顧客獲得に苦戦をしているようである。だったら加盟すればいいのに、という話ではあるが、加盟せずにいるという。そこでGrab非加盟タクシー事業者(以外、タクシー事業者)は、観光の案内をするホテル職員と繋がり、そのホテル職員が観光客の質問に答えながら、実際に街を案内、移動するための手段として繋がりのあるタクシー事業者に紹介するという流れがあるようである。タクシー事業者曰く「この商流だと少しだけ高くなる」ということで、ホテル職員のマージンが見える。
本題から逸れた。

Grab非加盟タクシー事業者は、Grabのせいで顧客獲得に苦戦しているが、ホテル職員からの観光客のパスがあるということは上で述べた。ホテル職員経由で1日タクシーをチャーターすると500リンギットつまり、15000円程度である。日本と比べるとすごく安いがタクシーの運転手次第でこちらが寝る余裕も与えず話しかけてきまくるので体力の消耗が心配になる。また昼間のタクシー営業が上手くいっていないと機嫌が悪くなるなどそんな様子がうかがえた。

 

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タクシーの運転手が「エロい店には興味はないか」と誘う。

ボルネオ島コタキナバルには、ネットで調べると一番わかりやすいところにビバリーホテルというところがあがってくる。ネットの記事を読むとホテルの中にあるマッサージ屋で、マッサージ中に女性から「プラス200リンギットで本番はどうだ」と誘ってくるらしい。

「ビバリーホテルのことか?」と聞くと違う。タクシーの運転手は続けて「ビバリーホテルは今はサバオリエンタルホテル(sabah oriental hotel)に変わった」と言った。「どうして?」と聞くと「わからない」と続ける。「ビバリーホテルのようなものはあるのか?」と聞くと「あるがクオリティーはすごく低い。良くない。というかビバリーホテルの場がサバオリエンタルホテル(sabah oriental hotel)だ。サービスも昔のままだ」という。「え?」と言うと「男に選ばれるために並んだ女たちは「you go」「you go」と他の女の後ろに隠れるようにして、かなり消極的だし」とこたえる。そこで働く女性は働いた分だけ稼げるお金も増えると思うで「そんなこと?」と思ったがそうらしい。お金を稼ぐために働いている訳ではないのか‥そんなことを考えていると、サバオリエンタルホテル(sabah oriental hotel)に到着した。

 

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普通のホテルのマッサージ店が名もなき風俗店

普通のきちんとしたホテルであるが、この二階にネットで多く出てくるビバリーホテルのサービスを提供する風俗店があるようである、サバオリエンタルホテル(sabah oriental hotel)であるが。ネットにはビバリーホテルはあるものの、サバオリエンタルホテル(sabah oriental hotel)の名前はない。新情報か。タクシーの運転手も僕らと一緒に降りて僕が取材したい風俗店に案内してくれるという。なんて気前がいい。というかその運転手、テンションが上がり過ぎて僕からお金をもらうのを忘れているほど。指摘をしてきちんとお金を払った。

 

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上の階に上がり、風俗店と言われるマッサージ店に到着した。普通のマッサージ店である。受付ではお客と思われる女性たち、カップルもいて男性向けの性的なマッサージを扱う店という印象はなく、受付のすぐ奥、左側に広がる広いスペースではマッサージ専用の大きな椅子がたくさん置いてありそこで多分普通のマッサージを受けるのだと思った。

しかし更に奥にT字路を作るように廊下が左右に伸びているのがわかった。僕が受付のところで立っていると、男性客と男性店員がそのT字路の廊下が交差するポイントに着いた時、露出が多い服を着たフィリピン系の女性など10名ほどが一気に出てきて、男性客がある女性を指差し、その他の女性が一気に消えるというところを見た。

中を見学させてもらった。

T字路の左側に2畳半くらいの部屋が7つほど、灯りは2つあるものの節電のためか1つしか点いていない。その部屋には布団が敷いてあるのみであった。

先ほどの男性客が腰にバスタオルを巻いたまま恥ずかし気もなく、トイレから出てきた。聞くとトイレで身体を洗っていたそうである。トイレにはシャワーはなく、トイレの手を洗うスペースに水を貯めてバケツで水を浴びるのだという。なんなんだ‥。ちなみに温かい水はでず、冷たいままであった。

 

腰にバスタオルを巻いた男は、その男が選んだ女と3番の部屋に入っていった。厚さ5センチもないくらいの普通のドアが僕らがいる部屋との境となっている。なので、中の声が漏れ聞こえる。

一先ず受付に戻りその客から色々聞くと「私には息子がいる‥」と涙ながらに何かを訴えられたそうだが、「そうか」と言いながらしたという。その涙の意味とは‥。

その男はマッサージ屋の受付で笑顔のカップルのすぐ横を通り過ぎ去っていった。

 

多くの風俗店にはそれなりに呼ばれる名前はついているものであるが、サバオリエンタルホテル(sabah oriental hotel)の風俗店は、ホテルの中のマッサージ店の中の風俗店という、パブリックなところの少し奥にあるといえる。この風俗店には名前はなく、ビバリーホテルと同様にホテル名「サバオリエンタルホテル(sabah oriental hotel)」と呼ばれるのだろう。

 

 

タクシーに戻る。

 

タクシー運転手が「コタキナバルの風俗には現地の人ではなく、基本的には出稼ぎにきた中国人、タイ人、フィリピン人が待機している。」という。

その運転手は続けて「次は中国人の店だ」と笑顔ながらにいい、勝手に仕切り出した。嫌いではない。

GAYA付近。コタキナバルで最もお店が集まっていると言える場所に到着した。

運転手と僕は一緒にタクシーを降りる。

セブンイレブンの横を通り過ぎ、何の看板も出ていない古いビルに入り暗い階段を登る。

2階か、3階か、何のサインも付いていない黒い扉があり、その扉をタクシーの運転手は開けた。

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名もなく何のサインもない風俗店

僕も続いて中に入るとおばさんというよりおばあさんに近い、いや、おばあさんとおばさんの間にいるような女性がそこにいて、その奥には露出が多い中国人女性が何人かいた。年齢は25〜35歳くらいだろうか。タクシーの運転手は「俺が連れてきたでー」という感じで、その店の大きなソファーに腰掛け、何やらマレー語で店のおばさんと話している。「写真を撮ってもいいか」とおばさんに頼んだが「ダメだ」と言われた。が、タクシーの運転手はパシャパシャと写真を撮っていた。

その店の中を案内してもらった。

入口を入るとやや広いスペースがあり、そのスペースの中に、中国人女性たちの待機部屋、お客の待機部屋がある。お客がお客の待機部屋で待っていると、店のおばさんの指示に従い中国人女性たちがお客の待機部屋に入ってきて横に並び、お客が指を指し部屋に行くという流れであるという。

部屋は、別のフロアにあり、男性は選んだ女性と共に薄暗い階段を登り部屋に行く。部屋は10畳くらいだろうか、そのくらいの広さの部屋にダブルのベッドが真ん中に置かれる。その部屋に狭いが2人は入れるシャワールームがあり部屋で洗うという面において全てが完結できるようになっている。

値段は350リンギットで、お代わりをすると200リンギット追加とのことだ。

この店を知る方法などネットにはなく、また誰かに教えるにもよく分からないビルの何のサインもない風俗店で、示すための情報全てが曖昧、不明で非常に複雑であるため、困る。それには、不法滞在やマレーシア、コタキナバルの制度の問題などがうかがえるが、この名もなき風俗店がこのコタキナバルで生きるために、Grab非加盟タクシー事業者が窓口となるかたちで、不思議と成立したものになっていた。

Grab非加盟タクシー事業者がこれらの風俗店からマージンをもらっているかは不明であるが、このGrab非加盟タクシー事業者が、平和なボルネオ島コタキナバルのなかで、名もなき風俗店と成人男性を繋いでいることだけがわかった。

Grabという新しいサービスがタクシー事業者、風俗店をそうさせたのか、どうかはわからないが、面白いビジネスモデルが出来ていたので共有した。

 


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