ドラマ「家売るオンナ」がヌルい職場をぶった斬っていて面白かった件


 

2016年7月期のドラマが始まって、それに伴いドラマへのdisりがインターネット上にも表出している。「なんて厳しい!!」と思わず叫びたくなる評価で‥毎度驚いてしまうのだが、今クールは僕としては面白い作品が多いような、そんな印象である。

そんな中で日本テレビ「家売るオンナ」が特にチャレンジングで面白かった。このドラマは、主演が北川景子で「結婚後初の連ドラ主演」という部分が放送前から話題になっていたように思う。

 

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どんな内容か。

不動産屋の物語。物件を売る世界。パッとしない成績しか残せていない不動産屋営業所が舞台。そんな営業所に北川景子演じる物件を超売る女、三軒家が異動してきて、三軒家がパワハラで営業所社員の仕事のスタンスを変えていく‥そんな物語。間違ってたらごめん。

何が面白いかって。

前に「会社は学校じゃねぇ」というブログが流行ったが、ベクトルはそんな感じで、仕事場のコンプライアンスで守られたヌルい環境をぶった斬るような、成績が悪く客とのアポイントがない社員から家の鍵を取り上げ「アポイントが取れるまで鍵を返さない」と言ったり、部下のお客をとったり、そんなことを北川景子演じる三軒家がする。

「このドラマ、大丈夫か?」

と思いつつ、一方で、「コンプライアンスのせいで若手が育たない‥」「若手をどう育てたらいいかわからない‥」というどこの会社にもありそうな問題を顕在化していて、そこへの解決策をややパワハラ紛いな表現で刺激的に提示していて、「コンプライアンスってなんなんだろ」「昔あった体育会系な育て方ってあながち間違っていなかったんじゃないか」と今もっている仕事観、人材育成観を見直させるきっかけになる力がこのドラマにあるように思った。

「このドラマ、大丈夫か?」

と声をあげられないのは、北川景子のロボットのような演技のせいで、笑うセールスマンのようなアニメーションを見ているようで、どこか現実離れして見えるからかなと。生々しいけど生々しくない、ストーリーの現実感と表現の非現実感との絶妙なバランス感覚で組み立てられている。設計がすごい。

とにかく設計が上手い。そして何より面白かった。

人生で一番高い買い物は、間違いなく「家」だろう。

北川景子演じる三軒家は「私に売れない家はない」を決めゼリフにしている。売れなくて困った家を売る。その手法、考え方は自分の仕事に活かせそうだ。
何より、客の前でも正直に「私は金を稼ぐためにあなたに家を売っている」と伝える、いやらしさ満点‥にも関わらず、客は三軒家に「家を売ってくれてありがとう」と感謝をしていく。そして私自身ドラマを見ながら「家を売ってくれてありがとう」という人の気持ちがわかる。それは三軒家は購入希望者にお金を飛び越えた、未来のビジョンを見せているからで。三軒家の提案には客にとっての「よくそこまで私たちのことを考えてくれた」という驚きと「本当に私たちが欲しかったものはこれだったんだ」という気付きが混ざったもので、これは不動産屋の話だけじゃないよな、提案系のことをしている人みんな参考になるよなって、そんなことを思っていた。

おすすめのドラマである。2話目以降も見ていく予定だ。

 


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