六本木アートナイトは何のためにあるんだろう


六本木駅を東京ミッドタウンの出口から出ると、いつもより人がたくさん。


  

そう、これは六本木アートナイトによるものである。六本木アートナイトとは、東京ミッドタウンや21_21 design sight、六本木ヒルズなどに色々なジャンルのアーティストがつくった作品が置かれ、それを楽しむというものだ。

ナイト、とつくので、夜だからこそ楽しめるように、例えば…


  

作品が光に照らされていたり、人が光るものを持っていたり、そのもの自体が光っていたりと、夜ならではの作品もある。その他に、普段昼間はスケジュールが埋まっていそうな売れっ子のクリエイティブ系の方のセミナー、ワークショップも深夜に組まれている。
何となく、かたちとしては楽しそうだし、実際にInstagram栄えしそうな作品がたくさんあってSNSで発信する人にとっては嬉しいだろうなと思う。今日一緒に僕と回った方は、「シェア」をテーマにもっと作品を深めて考えるべきだとも話していた。確かになぁと思いつつ、こういうイベントは代理店は入らず、クライアントはプロダクションと直接やるもので、テーマがあったとしても、テーマに沿ってるかの見極め、管理まではできないよな、だったら、代理店入れるよな、とか話は進んでいくが、ここにあるアートとというのは、そもそも何なのか、まず考える必要がある。

アートは、ある目的によってそこに存在する。その多くは、◯◯を感じて欲しい系、楽しいと感じて欲しい系だと思う。シェアするとか、リーチを拡げるというのは、代理店の癖だったなぁと反省する部分でもあるが、シェアすることによって、さらに楽しみがプラスできるものがあったりしたので、割と短絡的な作品が多いように思った。中途半端なテクノロジーと表現したら酷いが、アウトプットで、そのテクノロジーを「ふーん」で終わらしてしまうというか。


これは360°にiPhoneが等間隔で置かれ、ある時間になったら写真が撮られ、被写体をストロボ的に回転しながら撮ることが できるものだ。最後は撮られた人にその動画が見れるよう限定のQRコードが渡され、アクセスするとYouTubeでその様子が見られる。

見た人はわざわざ撮った動画を見るかな?ずっと見たいと思うかな?という疑問が残る。ここまでするんだったら、一生の宝物にしてもらうために、そのデータにプリクラ的に記念日!とか書き込めたり、YouTubeじゃなくて、自分のInstagramから投稿できたり、思うわけで、あともう一捻りしたら、もっと面白いものになったのに、印象に残るものになったのに、と思う。これだけ人も集まるのだから、勿体無いと思う。

そして、こうやってプロダクションとクライアントが直で何かをやる時に、あと一捻り加えたら、という勿体無い物が出来てしまうとしたら、そこに代理店の存在価値があることが証明されると思った。アートだからそんなのいらない話かもしれないのだけど。

六本木アートナイトは何のためにあるんだろう。アーティストの押し付け?アートを身近に楽しむためであるのなら、もっと、捻りが欲しいと思った、ごめんなさい。


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