浅草鷲神社「酉の市」を初体験
朝の打ち合わせで、「今日は酉の市だね」と、酉の市の話になって、「あ、そうか、酉の市なのか、何気に酉の市に行ったことないな…」と思いながら、打ち合わせが終わり、色々やるなかで、酉の市への気持ちはいつの間にか無くなっていた。
そんな時に
昨日は酉の市で会社の熊手を作りました😊
酉の市! | MTRL BLOG(佐野 恭平) https://t.co/pkzD6M18FY
— 佐野恭平@MTRL (@kyohei_sano) November 17, 2015
佐野さんのFacebookの写真(上はTwitterだけど…)を見まして…熊手よりも派手だなぁとか思いながら、「酉の市今行こう」と思って浅草鷲神社に行ってきた。
酉の市は◯日限定
祭りは日が限られているのは当たり前だが、酉の市は…
と複数日ある。29日は難しかったので、今日行くしかなく…今日滑り込んで行ってきたわけである。
そもそも「酉の市」とは
酉の市(酉の祭)は、鷲神社御祭神の御神慮を伺い、御神恩に感謝して、来る年の開運、授福、殖産、除災、商売繁昌をお祈りするお祭のこと。
11月酉の日の午前0時に打ち鳴らされる「一番太鼓」を合図に始まり、終日お祭が執り行われる。11月に酉の日が2回ある時は二の酉、3回は三の酉といわれる。
以前は、酉の祭(とりのまち)と呼ばれていたが、次第に市の文字があてられてきた。
詳細は鷲神社HP
「酉の市」が行われている神社
酉の市を開催することで知られる著名な寺社には以下のものがある。
- 大鳥大社(大阪府堺市西区)
- 大鷲神社(東京都足立区) ※江戸酉の市の発祥の神社
- 鷲神社(東京都台東区) ※関東三大酉の市のひとつ
- 酉の寺・長國寺(東京都台東区)※浅草酉の市の発祥の寺
- 花園神社(東京都新宿区) ※関東三大酉の市のひとつ
- 大國魂神社(東京都府中市) ※関東三大酉の市のひとつ
- 市守大鳥神社(東京都八王子市)
- 大安寺(静岡県浜松市中区)
- 素盞男神社(名古屋市中村区)
- 長福寺(名古屋市中区)
- 常陸鴻巣鷲神社(茨城県那珂市鴻巣)
そもそも何で「酉の市」を知っていたか〜遊郭の近くの神社で〜
鷲神社の他に新宿ゴールデン街の近くの花園神社でも「酉の市」が行われる。この2つの場所の共通点は…近くに大人のお店、所謂風俗店などの店がたくさんあるという点で、今年もあったが…
酉の市、キャバ嬢かキャバ嬢の客かメンヘラしかいない。 pic.twitter.com/JuMQMzCjSG
— 佐野恭平@MTRL (@kyohei_sano) November 16, 2015
再び佐野さん!ここにあるように、普段店の中の人たちが近くの神社に集まると、一部湧いているのをディスプレイのなかで見かけて、そんなこともあり、「酉の市」って何かスゲェなぁと思っていた。
その他のツイート
花園神社酉の市、熊手より、近隣の風俗系の男女が集まるのでそれ見てる方が面白い。同伴のおじさんが、いかにもキャバ嬢と手を繋いで来てる輩に、多々遭遇出来ますよ。やはり、山ちゃんは美味すぎる。 pic.twitter.com/bOoUnNQlLV
— ユジソン@Yujison (@yujisonod) November 22, 2014
#酉の市 で思うのは、ホストとかキャバか風俗か「外見だけはばっちり決めた客に限って」テーブルの上とか下がすんげえ汚いんだよな…
基本的な躾をされてない育ちの悪さなのか、
自分で片付けないからどうでもいいって根性の悪さなのか、
手伝いする度に謎。— 羽根 翼 (全ての人に平和と安全を) (@yorkwing) November 10, 2014
余談であるが、鷲神社の近くに吉原があるが、江戸時代の頃は、酉の市の時に一部遊郭を開放していたという話もあり、何となく今と繋がる部分があり、歴史が今に繋がっていることを再認識する。
鷲神社「酉の市」レポート
19:30くらいだろうか。鷲神社に沿うかたちで長い行列ができていた。
向かいからくる人は大きな熊手を持ち陽気に歩いてくるものだから、その大きな熊手が僕の顔に当たり、その熊手についていた稲が落ちる。
道には結構な稲が落ちていて、茶碗何杯分になるか気になった。
雨が降ってきた。
「境内では傘はさせませんが、それまでは大丈夫です」と警備員のおじさんが叫ぶ。
雨脚が強くなり、出店の前から人が少なくなっていた。
やっと入口…ここまで30分近く並んだ気がする。
おぉ…絵になる。
ここでは、並んでいた人、みんなスマホを取り出し、カメラでパシャッ
(なかの方が角度的に絵になることを知らず…)
境内への入口。学生らしき2人が狛犬の如く御祓。
割と放心状態で、パッサァ、パッサァ、していた。
境内に入ると賑やか。参道に沿って熊手店が並ぶ。こんなに熊手店が世にはあるのか!!と驚くくらい。普段は何をしているのか…この酉の市の期間だけで結構な稼ぎを叩き出すのか…とても気になった。
熊手がたくさん並ぶとここがアジアのどこかの国のようで、異国情緒溢れる。
熊手店の前ではみんな笑顔。「一年早かったな」という声が聞こえた。そうか、来年に向けて新しい熊手を買うわけで、買った今日が次の年の始まりになるのか、気持ち的に。
ゴールがどうなっているのか、まだわからない。
熊手店の前では、三本締めのような掛け声がこだまする。
「やー、それ、それ、それ、商売繁盛!それ、それ、それ、まだ、まだ…」
といった男性の勇ましい声。
別のところでは若い女性が
「やー、それ、それ、それ、商売繁盛!それ、それ、それ、まだ、まだ…」
と行っていて…コールのように聞こえ、キャバクラを想起した。
ゴールが見えてきた。
もうすぐ。
おおお
ついにきた。
金をガラン、ガランして
願いを…
下を向いたら…
大量の小銭とたくさんの傘が…
長い列を並ばずに、境内に入り横から小銭を投げ入れた人が結構な数いたことを確認していた。
彼らが投げた小銭は巨大な賽銭箱を外れ、参道に落ちる…なんのための賽銭なのか…
また傘のゴミは並んでいた人が落としたものだと思われ、誰からも拾われずにそこにあった。
拾って係りの人に渡そうとした時に、
「ラッキー!」
と言った若い男性が拾い、濡れた傘を振るった。
神社の中で見た無礼の連続。
そして境内で写真を撮りまくる僕。
僕らは何しにここに来たのか。
偶然にも酉の舞を見ることができた。
運を使い果たしていないのとを祈る。
さいごに
「酉の市」は提灯然り熊手然り、全てが絵になる。
SNSで思わず共有したくなるようなビューしかない。
Instagramには、たくさんの #酉の市 関連の投稿がある。
僕も…
思わず投稿してしまった。
というか、SNSにあげるために来た…みたいな、そんなところも大きいような…
だけど、SNS投稿目的でも、それで賑わいが維持できるのであれば、大事なことで、SNS投稿欲が足を動かすレベルはどのくらいか、何が条件になるのかは、気になるところである。