【画像】多摩美の芸祭に行ってきた〜15歳に翻弄された日〜


先週、武蔵美の芸祭に行ったので、次は多摩美だ、と勝手に決めて多摩美の芸祭に行くことに。

そこに巻き込まれたのは、コピーライターの長谷川哲士さんと、帝越コクで一気に名が拡がった黑川祐希さん。

長谷川哲士さんは色々と敏感で「帝越コクさん…?大丈夫か、こわくないか」と心配されていたが、「たぶん大丈夫っす」と返し、ゴー。

黑川さんは二つ返事で「OK」であった。

 

色々なメディアで伝えられている黑川さんの情報より、黑川さんをイメージすると知識の豊富さというか賢さからくるランキング主義、つまり、しっかりと頭の中で「アリの人」「ナシの人」を分けて人を冷静に分析しているような、そんな風に見えた。

さっき、長谷川さんに「たぶん大丈夫」と答えたことに対して不安を感じ始めたが、黑川さんのTwitterのツイートを見ると、素直な部分や礼儀正しい感じもうかがえ、本当のところどうだろう、と興味の対象であった。

が、その会う場所が多摩美の芸祭…これは明らかに相応しくないと思われるけど、何かあったらハヤカワ五味にフレば良いや、とそう思って多摩美芸祭で、黑川さんと会うことに決まった。

黑川さんは2時頃に多摩美に到着とのこと。

長谷川さんとは11時に橋本駅に集合。

が…

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と超珍しく寝坊。本当に超珍しい。長谷川さんは昨日のかっぴーさん、うじさん達とのツイキャスが夜遅くまでの配信となり、その後に反省会をしたと考えると寝たのは明け方…僕のことは大丈夫なので健康第一でまだ寝てて大丈夫っす、と思うも、黑川さんと2人になってしまったらどうしよう、と不安になり、長谷川さんの早期到着を祈った。

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長谷川さんが来るまで何しようと考えながらゆっくり歩いていた。そしたら後ろから聞き覚えのある声が聞こえてきた。

ハヤカワ五味である。

「何してるんすか」

「人を待ってる」

「待ってろ」

とよくわからない会話をしながら、そんなよくわからない感じがちょうどよく、ハヤカワ五味が所属しているグルメサークルのブースに向かっていることだけは何となく察した。

imageグルメな感じである。勘はあたった。直射日光なんのその。 image

「これ買ってください、というか入場料500円っす」

とハヤカワ五味が言い、500円を渡して返ってきた本が上の写真である。モデルの方、かわいい。こんな方と一緒に毎日モーニングしてたら、どんなに人生楽しいだろう、と妄想したが、このモデルも学生で20歳と聞いて、あかんなーって思ったけど、二階堂ふみ(21)と星野源(34)がアリなんだから大丈夫か、と気持ちが上がるも僕は星野源じゃないし…とポジティブマインドとネガティブマインドが交差しまくりながらこの本を読んでると、この本が面白いことがわかった。この「GOURMETS」という本。「日常茶飯事」のごはんの意味ではない「飯」について考えている文や中野の美味しい店マップ、あるカレー屋のカレーについて書かれたもの、鍋に入れると美味しい具について書かれていて、ページ数は少ないが濃く面白い内容になっていた。この中の誰かが有名人になったらこの本の価値も上がるだろう。有名になるポテンシャルがこの本の中にある気がした、が、勘違いか、どうだろうか。

 

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長谷川さんが多摩美に到着したらしい。向かってすぐに合流。昼時だったので、早速お昼ごはん。もちろん、イイオ食堂に向かう。イイオ食堂とは多摩美大生のソウルフードを提供し続けている名店?

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ソウルフードの海老フライカレー。長谷川さんも海老フライカレー。普通に美味しかった。

で、食後の写真。

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この後すぐに、Textile Performance 2015というショーがあり、急ぐ(人気のショーで当日早目に買わないと希望の時間のチケットがなくなってしまう)。

Textile Performance 2015

驚いた。何より衣装が綺麗で、パフォーマーに光が物理的に当たっているのであるが、裏方の努力と技術とこだわりが強く伝わってきたし、照明と振り付けがその衣装の強みを引き出すようで、凄く丁寧なショーだと思った。

座席も後ろにいくごとにちょうど良く高くなっていて、後ろだったけど見やすかったし、巨大なメッシュシートが客を覆う演出は、ショーのスパイスになっていて、ショーにぐっと引き込まれた。

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あとこのブック。まだTextile Performance 2015を見てない人はスルーしてほしいが、衣装のことが細かく書いてある。いやー本当に愛に包まれているショーだった。

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黑川さんと合流。ドキドキする。後ろには1万人がいると考えてしまう。長谷川さんもドキドキしている様子。

すぐわかった。

「黑川さんですか。」

「黑川です。」

「はじめまして。」

凄く丁寧な方であった。一先ず安心であった。

フリマを巡る。

image image image image丁寧につくられた商品。興奮する。

長谷川さんと僕が空回りする。

「オッパイって書いてあるシール、オシャレ!」

「このバッチ、帽子につけよう!」

フリマの商品にその場が助けられている。

噛み合わないややギクシャクしたコミュニケーションが続き、僕ら3人の間には、落ちて潰された銀杏の臭いにおいだけが共有されているようだった。

image image ゴミ箱がオシャレであるが、それは遠くから見たときで、近付くとそのオシャレは張りぼてで、僕ら3人はただ3人が一緒の方向に歩いているというだけであることを突きつけられているようであった。

このゴミ箱のキャラクターの顔は長谷川さんと僕の表情のようだ。何があっても笑顔を忘れず。

デザイン棟に入る。

image image 出展者の方と長谷川さんと僕が空回りしながら話す。それでも、…僕は楽しいと思った。

「無駄絡みはやめましょう」

黑川さんが何かを言った。

僕は動揺した。長谷川さんはかろうじて笑顔をキープしている。

長谷川さんは30歳。僕は29歳。

黑川さんは15歳である。

 

長谷川さんと僕は黑川さんの倍生きている。

長谷川さんと僕の倍生きている人はもう定年間近の人である。

モヤモヤしたものが一気に壊れた。

黑川さんに無駄絡みをしてやる!

image image image image image image image そこにある作品、商品を絡めて黑川さんに話を振る。

「◯◯のメタファーのようで◯◯」

「マティスの◯◯を◯◯」

黑川さんの返しはこんな風。

…なんなんだ。

15歳って

「超うまいっすね」

「やばい!」

「すげぇ!」

「萌え」

とかそんな感想しか言わない生き物のはずなのに。

長谷川さんと僕はもう麻痺。

黑川さんから出た言葉を吸収し、やや茶化すベクトルで話を進める。

メタファー、マティス、モンドリアンが流行語。

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image image これらの展示を見たはずなのにあまり思い出せない。

15歳に動揺する。後ろに1万人いるかは関係なく、一人の15歳に動揺している。

くそぅ。

アクション系の展示。

image ピンポン球を矢印のところに落として、上手く転がすアート。僕ら3人の関係のように、上手く転がっていかない。

初めのレールでピンポン球は落下する。周りの子供なんか目に入らずに長谷川さんと僕は冷や汗を流しながら必死にピンポン球を転がす。

「ほら、次は黑川さんの番!(汗」

image お、黑川さんが、矢印にならってピンポン球を置く。本来の年相応の少年に見えた。嬉しかった。僕らの勝ちだ。何の勝ちだ?そんな勝ち負けを思っている僕らはもう既に負けているのではないか。

「次に行きましょう」

黑川さんが言った。

「はい」

長谷川さんと僕が返事をした。

このとき、僕と長谷川さんは、よくわからない1万人のなかに吸収されたようなそんな感覚になった。

image image お面を作って誰かと交換するコーナーだ。

お面をかぶって後の時間を過ごしたいと思った。

「次に行きましょう」

黑川さんはまた言った。

「はい」

と長谷川さんと僕は返した。image image image image image 「次に行きましょう」

「はい」

そんなやりとりを展示物の前で繰り返した。image黑川さんが足を止めた。教室の名前のパネルを頻りに触っている。

「これは設計ミスでしょうか」

黑川さんが初めて僕らに質問した。

必死に長谷川さんがそのパネルを触る。

初めて3人が一緒になった気がした。

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imageimageimageimageimageimageimage

「次に行きましょう」

黑川さんが言う。

「はい」

長谷川さんと僕が答える。

また戻ってしまった。僕らは再び壊れた。

 

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「この言葉を面白いですね」

長谷川さんが元に戻った。

「この文字若干ズレて配置されていますね」

みんなバラバラのことを話す。

imageimage

ガラス越しに見える教室の硬い椅子に興味を持った。もうそこに縋るしかなかったのかもしれない。image僕らの前に柔らかそうな椅子があった。ここで僕らは休むことにした。柔らかそうなのに、クッションは浅く硬かった。年齢なんて、今座っているクッションのように見せかけの何かなのかもしれない。image座っているクッションの前にパネルがあった。僕らはこのパネルの誤字などのミスを見つけては指摘をしていた。もうそれしかなかったのかもしれない。

絵画棟に入る。いや絵画棟にかける。imageimageimage人が水に顔をつけて、ぶくぶくしているアート。黒川さんはこのアートに笑顔を見せた。僕がぶくぶくすれば笑ってくれるんだろうか。image階段にあったアート。どこかさびしそうだ。長谷川さんと僕の表情と重なる。

image image image image image image image 作品の前を3人は通り過ぎる。image長谷川さんが壊れたのか疲れたのか少し奇行。 image長谷川さんのそれに触れず…

黑川さんは

「次に行きましょう」 image image image image image image image image image

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「ハヤカワ五味さんと話してみたい」

黑川さんが口を開いた。

ステージにオアシスがある。

「行こう」

僕が言った。

長谷川さんはもう疲れていた。

多摩美で完全に消耗していた。

image imageステージ前に着いた。

すぐにハヤカワ五味がどこにいるか僕はわかった。テクノうどんの時にみた独特の舞。あれはハヤカワ五味である。この画像のなかにハヤカワ五味は確かにいる。みんなにはわからないと思うが。

快速東京のステージが終わった。砂漠で水を探し疲弊しながら歩いた長谷川さんと僕は、あとはハヤカワ五味を捕まえるだけ。それで仕事が全て終わる。

案の定、ハヤカワ五味が僕らの方向に向かってきた。捕まえた。

黑川さんの表情が変わった。長谷川さんはその時僕と一緒の気持ちだったと思う。

「今までの時間はなんだったんだろう」

黑川さんがハヤカワ五味に質問する。

「なんでリプを返してくれないんですか」

…え?

なんか、かわいい。

僕はTwitterのリプライは返ってこないものだと思っていた。バナー広告のクリック率程度だと思っていた。

ハヤカワ五味は少し動揺している様子である。なぞにハヤカワ五味に対して「苦しめ!」と思った。

「なんか、リプが来過ぎて、埋もれている」

ハヤカワ五味のひねり出した答えがこれだった。本当のことかもしれないし、嘘かもしれない。だけど、その時の黑川さんの顔は普通の15歳の顔だった。

その瞬間から、僕らは何も考えずにたわいもない会話をした。楽しかった。

https://twitter.com/kuro20944/status/660764320452575232

楽しくリプをし合う様子。

めでたし、めでたし。

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※「黑川」さんは現在に「黒川」さんにかわっています。


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