東京2020五輪エンブレムは図形配置が整っていなくても、もう「東京2020五輪」


 

東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会のエンブレムが公開された。上にあるのは、その動画である。この動画には、写真はいくつか使われているが、ほとんどがテキストと〇と□と△といったような図形で表現されている。そして、そのシンプルな図形群に、これまでに感じたことのないような、ドキドキ感というか、この動画中にも表現される、赤の円が、ドクンッと大きく鼓動を打つような、そんなリズムが自分のなかにも確かにあって、動画に、というか、今回のこの東京2020オリンピックエンブレムからは感じたわけだ。

   

エンブレムといってしまって、すごく部分的なものになってしまっているから、どこどこのデザインと似ている、パクリではないか、とそう言われてしまっているが、確かに指摘の通りに見てみると、

  

その通りとも思えるのであるが、図形の組み合わせには限りがあるわけで、図形を組み合わせたデザインには、パクリ等々いくらでも揚げ足をとることができてしまう。これがパクりとされたら、もう図形の組み合わせはこわくて使えない。

 

パクろうと思ったら、もっとわからなくする

ただ僕がパクろうとしたら、パクリと言われないように、元にする図形の特徴は確実に載せないだろう。ベルギーの劇場ロゴで考えると、真ん中の立った長方形と、その長方形の高低のレベルに位置する、一つの辺が弧になった2つの三角形、これを残すことはないだろう。要素として残しても、わからないものにするだろう。

 

東京2020オリンピックエンブレムの好きなポイント

 このエンブレムの好きなポイントは赤い円だ。動画の中で、改めてこの赤い円がキーになっていることがわかるし、この赤い円は、日本の日の丸を想起させるとともに、心臓もイメージさせる。鼓動だ。それがエンブレムの中に入っていることが、重要で、配置の仕方も心臓のようで、お気に入り。

  
赤い円と、四角形、一辺が弧になった三角形の図形が、拡がりを見せるシーンが動画のなかにある。上の図がそれだ。ここで驚くのは、この拡がりを見ただけで、「東京2020五輪だ」となるのだ。このエンブレムを見て間もない状態でも、しっかり「東京2020五輪だ」となる。赤の円とその他の図形の色の対比もあるが、一辺が弧になった三角形も、東京2020五輪を想起させるキーにしっかりとなってしまっている。

また

   
 
図形がモザイクになって、競技シーンが流れるところがあるが、ここの部分でも、赤い円と一辺が弧になった三角形のインパクト(東京2020五輪と思わせる)を感じるとともに、まだ見ぬ会場内や、東京2020五輪の競技の映像、街中に貼られたポスターが見えた気になる。
もう頭のなかの東京2020五輪のイメージは、今回のエンブレム発表で、ベースはできてしまったように思う。ロゴを変えることはないだろうし、もうすでにイメージはできあがっているから、次に新しいエンブレムが来たとしても、2番目到着の銀メダルで、もう金メダルにはなれないと思うのだけど、どうだろうか。


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