弱い人に弱い言葉で〜長谷川哲士×ヨッピー×SHARP Twitterアカウント中の人 宣伝会議の特別講座をきいて〜


  
数週間前からとても楽しみにしていたイベント。カヤックの長谷川哲士さんと面白い記事をたくさんWEB上に放っているヨッピーさん、SHARPの公式Twitterアカウントを運用している山本さんの、SNSに関心がある人なら絶対に話を聞いてみたいと熱望してしまうメンバーが登壇する宣伝会議の特別講座である。

 

長谷川さんとヨッピーさんだけでも個人的には「おお!」という感じなのだが、そこに、SHARPのTwitterアカウントの中の人がいるというのに驚きで、「顔出しOKなのか」とまず思いながら…色々と質問したいことがたくさん頭の中に浮かび、そう思った時には、宣伝会議の参加希望フォーマットの項目を全て埋めていて、ワクワクがスタート。

  

長谷川哲士さんについて、ある事をきっかけにお会いする機会が多々あり、まず「言葉が好き」な気持ちが何より話すと伝わってくる。話す事、一つひとつに「それ、いい!」と純粋に反応する様は、好奇心旺盛な超優秀な外国人留学生のようで、面倒くさがり屋の人にとっては少々鬱陶しいと感じるほどかはわからないが、異常なほどに、言葉を意識して、拾い上げる。だからか、2人でカフェにいても、時間を忘れて、周りの会話やWEB上のテキスト、メニューをネタに会話をし続けてしまう。何もゴールがないというか、準備のないブレストが本当に苦手なのだが、そんなことを気にせずに連想ゲーム的なノリを自然に生み出すような優しい色の長谷川哲士さんの雰囲気に包み込まれて、心地よい時間を過ごし、「次の予定なんか、どうでも良いや」とすら思ってしまうから、恐い存在だ。その長谷川哲士さんの宣伝会議の講座の無料イベントとして、ヨッピーさん、SHARP山本さんの対談が企画された。

 

ヨッピーさんが宣伝会議

個人的には、ヨッピーさんが宣伝会議で登壇することが革命的で、それだけで感動する。ヨッピーさんの好きなところは、常に完全な正論を考え、相手にぶつけるところで、その対象に広告も時になったりして、その広告に直接物申す!というなニュアンスで革命的だと思った。(宣伝会議の懐の深さもそこから感じた)

 

トークの方向

WEBで、というよりか、Twitterで、という印象が強かった。ヨッピーさんはTwitterというよりかWEB記事のイメージが強いが、SHARP山本さんはTwitterアカウントで、山本さんに引っ張られるかたちでこの対談は構成されたのかと思うが、TCC賞受賞作品について、メディアに絞られることなくそれぞれが語っている時にも、その受賞コピーへの評価の仕方が、Twitterでのコミュニケーション視点が強くあったように感じて、全体的にTwitter濃度が高く思えた。

 

名言が飛び交う

この対談は「拡散コース」というWEB上で拡散するコンテンツ、コピーを学ぶための講座のプロモーションとして実施されたものである。長谷川哲士さんやヨッピーさん、SHARP山本さんの日頃のTwitter運用で得た知見・テクニックが話される機会があったが、それはそれとして、もちろん「あざます」という感じなのだが、日頃の感じていることやTwitterに向き合うスタンスが、まるで素晴らしいコピーのように自然にぐさっと心に刺さったので、共有したい。

 

「弱い人に弱い言葉で」

これはSHARP山本さんの言葉で、TCC賞受賞コピーを見て、どの作品かというレベルではなく、ほぼ全てのコピーが「強そう」を感じさせるものとSHARP山本さんは指摘され、「そんな世の中の人は強く生きているか」と疑問を持ったそうだ。SHARP山本さんは、Twitter運用で、弱い人に弱い言葉で伝えることを意識しているようで、その中での発言に強く共感するとともに、めちゃくちゃ良い言葉だと思った。一生忘れない綺麗な言葉だと思った。

 

「広告が嫌われたのは広告のせい」

これはヨッピーさんの言葉で、人気の有名人が使われた面白くないキャンペーンサイトを見て、分厚い札束をイメージし、その点でも何となくいやらしく思い、且つ面白くないという刷り込みまで行われてしまう、その様を言葉にされたものだ。

 

「アイデアとお金がひっくり返る瞬間」

上で挙げた分厚い札束でつくられた人気の有名人が載る面白くないキャンペーンサイトの拡散より、Twitterでの投稿の方が拡散されることが多々ある、この様子をSHARP山本さんが言葉にされた。SNSという魔法の箱を上手く使える人にしか言えない言葉であるが、男の子向けのヒーローモノを見るような正義が悪に勝つみたいな、熱いものを感じた。

 

「ネットは下から」

これはヨッピーさんの言葉で、インターネット上での他者と接する下からのコミュニケーションスタンスを示す。「プロ無職」と自分を呼び、恋愛記事では、風俗ネタを入れ込む。自ら自分の立ち位置を下げて、愛されにいくというよりか、記事から感じる上から目線の印象を取り省くための策で、この意識はきっとすごく重要なポイントであると思うし、そのポイントに対するヨッピーさんの策が、超クールと思える。

  

「コピーは誰でもアドバイスできるもの」

これは長谷川さんの言葉で、広告というものはパブリックなものであるという当たり前でいてあまり意識しない点を、みんなでもっと遊ばないか、楽しまないか、と広告コピーを盛り上げる気持ちが表れた素敵な言葉だと思った。

 

さいごに

「弱い人に弱い言葉で」

 

この言葉が特に僕の中に刺さっていて、昔は割と弱い人に弱い言葉で示されたコピーが今よりはあったと思うくらい、今は強い言葉のコピーが多いと潜在的に思っていたとSHARP山本さんの言葉を聞いて気が付いた。強い言葉のコピーに対して、何となく、言葉の刺さり方は良いけど…なんかノれない…ということが多々あった。

 

それは今と昔での量の問題かもしれないが、それだけじゃなく、SNS、特にTwitterを見てきて、より異物に対する違和感というか、「本当か?」という揚げ足をとる視点が磨かれてきた成果でもあると思う。等身大を一回り、二回り拡大した言葉は、いくらかっこよくても、その言葉を見た人は、かっこよく言葉を受け入れるどころか「本当か?」と疑いの目を向け、気持ち悪さを感じて、やがて「このセンスは大丈夫か」とブランド毀損につながってしまう可能性すらあると思う。

 

こう感じる違和感は、SNSに日頃から触れていないと得られないものだと思う。テレビや新聞や雑誌やラジオ、リアルのコンテンツを二次的にでも全部吸収できてしまうWEBというメディアを意識しないというのは、もう有り得なく、何か外に発信していく立場である以上、WEBの波に敏感にというよりか、常にのっているような状態でいないといけないと、なんかストイックな感じに自己啓発したが、これからもゆるくゆるく、継続を目的に多少の妥協をしながらでもSNSを利用していこうと思った。いや、使い続けないといけないんだ、感覚の問題だから。

 


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