フェチフェスレポート〜「好き」って言えることより、好きなのに「好き」って言えないことの方が確かに多かった〜


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会う人、会う人、口々にそんなことを言ってて、フェチフェスのTwitterアカウントをフォローすると、血が散乱したような部屋に美女が倒れている写真や舌が裂けている(スプリットタン)写真、縛られる女性の写真、極端に露出した女性の写真が、僕のタイムラインを支配するようになり、今まで反射的に目を瞑っていたのだが、徐々に慣れてきたというか、逆に「フェチフェス」と検索して、フェチフェスアカウントをチェックするようになっている自分に気が付いた。拒否反応が出るほどの強い刺激によって、苦手なものから好きなものに、TwitterでのTweetリーチ、フリークエンシーの多さで変わったのであった。多分、もうそれらは僕のフェチなのである。

フェチフェスとは

フェチを披露するイベントで、披露といってもショーをやるのではなく(一部ショーもあるが)、メインは物販、撮影だ。フリーマーケットをイメージしてほしい。出展者は、ブーススペースを借りて、売りたいものを売る。売りたいものというのは、物だけでなく、自分の今の姿、縛るなど自分の技術など幅が広い。

  
チラシは学校の文化祭ぽさがある。

  
会場は原宿駅から10分ほど歩いたところにあるPStudio千駄ヶ谷マンションの全フロアである。

  

全フロアといっても狭い。人が溢れる心配をしていたが、入場料3000円が効いていたのか、ちょうど良いキャパシティーに思えた。

客層は、35歳以上の男性が多い印象で、左手薬指に指輪がある人は少なかったように思う。中には女性もいたが、20代前半でコスプレを趣味としているような方であった。

フェチフェス06(FETI FES06)の内容

ビレッジバンガードでもみられないような商品が多くあり、というか、ここでしか見られないようなものばかりで、最初は驚いた。

  
傷のボディーメイク。ボディーメイクに目を行かそうとするも別のところに目が行ってしまう。

  
オシャレなタイトルだが、カタカナにすると「ゲボ」。そして「自殺特集」と奇妙な内容。中身はテキスト多めであった。

  
AV女優の範田紗々さんと擬似ツーショットができるパネル。その隣には本物の範田紗々がいらして、不思議であった。

  
暗闇で光るセクシーな洋服。

  
血の臭いがするような世界観の写真と壊れたチェーンソー。

  
絵描きの方による似顔絵。

  
基本的には女性に対するお願いは記載の通りの金額で叶えられる。別のブースでは、飴の口移しなどがあり、「こんなゲームあったらなぁ」の希望が網羅的に叶えられるようになっているように感じたが、きちんと一線は守られている。

  
写真や本の販売。不思議な世界観。

  
階段の一コマ。お客さんもコスプレ。というよりほぼ服を着ていない。

  
パンティマスク。いつつけるのか。

  
もうすぐ七夕。短冊のかたちがおかしい。

  
ボディーペインティングのスピードの速さと美しさに驚いた。

  
添い寝。腕が縛られて自由がきかない。不自由さもまた興奮なのだろう。

  
ムチ。普通、皮や合成のものが多いが、ビニールがここにはある。ビニール製は珍しいようだ。

  

全身タイツ。このような方がたくさんいた。

   
 皮のベルト。手縫で、実際にブースで縫われていた。

  
モイラさんのブース。

  
女装した男性が男性を肩車していた。

  
ベッドの上で首輪をつけられた女性が擽られて叫ぶ。

  
  
ハムのように空気が抜かれ圧縮される。

極端に女性が露出しているものなどは省いたが、おおよそはこのような内容だったと思う。

感想

主に思ったことは以下の通り。

  1. 大人の文化祭
  2. 新しいフェチの輪を拡げる
  3. 「もしも」がある
  4. こだわりと技術力が見える
  5. かわいいより技術の方が輝く
  6. みんなが楽しい

1.大人の文化祭

周りから「フェチフェスやばい」と聞かされ過ぎたので過度な期待をしていたこともあるが、そこまでやばいとは思わなかった。高校の文化祭をエロ方面に進化させたような雰囲気と思った。ただ商品は本物で、そこに本当のフェチフェスの続きがあるように思う。フェチフェスはフェチの入口で、買った商品がフェチの本編なのだろうと思った。(フェチフェスに対して皮膚に針を通し、それをフックに宙吊りをするなどが溢れていると思っていた)

2.新しいフェチの輪を拡げる

ウェット&メッシーというフェチジャンルが主に海外にあった。そもそもウェット&メッシーというのは、濡れと汚れの意味で、被写体を水などで濡らし、何かで汚すというジャンルである。

   
 
どこがいいのかよくわからないと思うが、その汚れを何かに変換し楽しむ、というような妄想の起点になる、そんな表現だと勝手に解釈をしている。

このフェチを日本でも拡げたい方が、ウェット&メッシーのブースを設け、自分で制作したDVDなどを販売していた。また無料で、うちわを配っていた。

  
きっと今浸透しているフェチも、「こんなフェチ、面白くない?」と誰か一人が発信し、そこに呼応するように、人が一人、また一人とフェチに共感して、拡がったのではないかと思う。フェチが好きな人が集まるフェチフェスという場は、フェチにブーストをかけるもので、とても良いように思った。が、実際に難しいこともなんとなく感じた。来る客は多分、好きなジャンルが決まっているし、フェチフェスの実施期間は6時間とかなり限られている。好きなものに集中しなければいけない条件下で、新興のフェチをプレゼンするのは、そもそも新興のフェチ自体にわかりやすさと強い魅力がなければ難しい。そういう意味で、妄想を必要とする表現は、伝わる速度としてはかなり遅く、フェチフェスでのアピールは難しかったのでは、と何となく思った。

3.「もしも」がある

2で述べたウェット&メッシーのフェチジャンルはフェチを拡げるのは難しいのでは、と述べた。伝わる速度の速さが何より重要だと思うからで、その点優れているのは、「もしも」があるものだ。

  
 
壁に手書きのチラシ。ここでは、「もしも」と書いていないが、誰もが、もしも自分が女子トイレを覗いたら…と西野カナの新曲「もしも運命の人がいるのなら」のようなことを思ったと思う。そこを刺激するコピー、優れていると思った。

実際にこんな場だ。

  
こういうブースにはかなりの客が集まっていた。ちなみにこのブースは常に10人待ちであった。撮影2分で500円。

「便器の下からパンチラ撮影やっています。チケットこちらで販売しております」
というスタッフの叫びもシュールで、騒がしい会場の中で一際目立った。

4.こだわりと技術が見える

フェチフェスにあった全ての商品、モデルのポージングにはこだわりと経験による技術が見えた。また客のカメラマンとしての動きやモデルへの指示も、2分の制限時間の中でかなり見えた。フェチの世界での立ち居振る舞いというか、技術が、客含め見えたのは、イベントとしてレベルが、質が高いのではと思った。

   
 
ドールだ。デザインフェスタ等で、このようなドールはたくさんあるが、このドールは、目や顔のディテールにカスタムが見られ、今までみたドールの中で一番優れていると思った。二次元を綺麗に三次元に転換したような、そんな作品であった。

5.かわいいより技術の方が輝く

  
フェチフェスをざーっと全部みて、多分この方が一番美しかったと思ったが、会としてそこまで目立った存在ではなかったし、ブースの中でも目立った存在ではなかった。勝手な解釈なのだが、フェチの世界では、必ずしも誰かが主役という訳ではなく、誰かのアクションに対して、誰かが必ず反応する、そこ含めてフェチという現象で、インタラクティブ性が強く求められる世界なのだと思う。だから、かわいいという見た目より、フェチのインタラクティブ性を理解した俯瞰した視点を持ったアクション、パフォーマンスをする人に当たり前に人気が集まるのだと思った。

6.みんなが楽しい

  
緊縛というフェチジャンルで一番目立っていたと感じた東京棲んでるガールズ。ここで、女性が緊縛されていた。この女性も一般の客だ。快く撮影に応じていて、撮られることも、縛られることも楽しいと話されていた。客として僕は見ていて楽しいと思ったし、周りのカメラマンもすごく集中して撮影をしていて、この緊縛が終わって、撮影タイムも終わった瞬間に、カメラマンは一息ホッとした顔になり、笑顔に変わっていて、あの空間は、本当にwin-winというか、win-win-win-winというか、みんなが楽しんでいる空気が流れ、それを素直に、自然にみんなが表現できていて、何のストレスもなく、今までのストレスも忘れて、目の前の緊縛に集中している状況が、きっとフェチを共有するフェチフェスの良さなのだと思った。

考えるのではなく、動物的な感覚になって、素直に赴くままに、目を向ける、声を上げる。そういう環境って意外に少なくて、好きなものに「好き」と言える環境の良さを強く、強く感じた。


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