身に付けられる性器のデザインがここにあった〜増田ぴろよ個展「男犬」@新宿眼科画廊に行って〜


前々から増田ぴろよさんのことが気になっていて、というのは、よく色々調べていると「増田ぴろよ」という文字列を見かける機会が多く(ろくでなし子さんのシェア?)、また名前のインパクトで忘れる事なく、「増田ぴろよ」の文字列を見かける度に、増田ぴろよさんに対する興味が増していた。

新宿眼科画廊のTwitterアカウントの告知で、現在、増田ぴろよさんの個展「男犬」の期間中と知り、新宿眼科画廊に向かった。

  
新宿眼科画廊は、雨の日が何となく似合うと思っていて、新宿眼科画廊に行く上で今日はベストコンディションだと思った。 

  
ガラス張りの入口から中の様子が見える。何やら展示物の中で撮影しているようだ。回転しているものがある。また台の上に人がいる。その方は、な、なんと、増田ぴろよさん本人。これは感激。小柄でとても可愛らしい。

  
手前のテントが張ってある円形のセットは回転していて、これはラブホテルにある回転ベッド。なんとリース代が10万円ほどで、設置代が10万円以上とかなりの費用がかかっている!新宿眼科画廊の入口よりもこの回転ベッドは大きいが、回転ベッドは4分割できるとのことで、それでここに設置された。まさか、新宿眼科画廊で回転ベッドについて学べるとは思わなかった(回転ベッドは現在中国へのリースで儲かっている…などの情報もうかがった)。このような個展にあまり関係のない、いや、回転ベッドの話なので、関係はあるが、色々な質問に増田ぴろよさんは丁寧に答えてくださった。

  
複数の柄で構成されるテントは、とても可愛らしくて、この生地を使って色々な洋服などを作りたい、そしてそれを身に付けたいと思う人がたくさん出てくると思う。が、このテントに寄ってみる。

  
わかるだろうか。マクロで見るととても可愛らしい模様なのだが、ミクロで見ると、割とリアルな男性器なのだ。たくさんのパターンがあり、見ていて全く飽きないし、いやらしい気持ちにもならない。笑ってしまうわけでもなく、ただただ、「かわいい」その気持ちだけが残り、とても不思議な気分である。

増田ぴろよさんは、このように性器を抽象化したデザインがすごく上手いという認識で、その作品を生で見て、更に更に興味を持った。

増田ぴろよさんが「この生地を見て、男性器とすぐわかる人と、全くわからない人がいるのですが、男性器とすぐわかる人は欲求不満度が高くて、全くわからない人は欲求不満度が低く、かなりやられている方…」という調査結果を話されていて、自分自身に欲求不満度が高いということがわかったし、何より、デザインと性器、欲求の3つで遊ぶ(工夫して面白いものを生み出すという意味)ことに優れた方だと思った。

クマや犬などこれらの作品には隠れている。その理由は、実際に個展に行って増田ぴろよさんに聞いてほしい。すごく具体的に色々と丁寧に教えてくださった。ヒグマは動物のなかで唯一、執着心をもっている、ということを初めて知ったし、そのことを元に展示されていた元カレ?のトレース、版画は、人間の、というより増田ぴろよさん本人の屈折した人間性の表れであるが、デザインから見える丁寧さから元カレに対する尊敬する気持ちもどこか感じられる。人としての魅力が伝わるものばかりである。

  
これが元カレのトレース、版画だ。

   
 
モデルを使った写真の展示もある。不思議な世界観であるが、なぜが見入ってしまう。このゾーンから一度出てもまた入りたくなる魅力があった。
また性器のデザインに戻る。

  
この生地もマクロで見るとかわいい。が…

  
ミクロで見ると男性器や精子などがあることがわかる。また、それぞれが犬の形になっていることもわかる。ディズニーランドの隠れミッキーを探すかのように展示物を見ると楽しい。

  

 同様の絵画もある。

増田ぴろよさんはろくでなし子さんと同様に語られている印象があるが、ろくでなし子さんは、性器そのものを見せないまでも言葉としての表現やプロダクトで割とダイレクトに性器を想像させるアプローチ。増田ぴろよさんは、性器をかわいいデザインに変換して見せていくアートのアプローチで、世の中の隙間ではなく、社会のど真ん中に性器を置きに行く意思(こっそり)が、実は強いのではと感じているし、ど真ん中に入れそうなほどにかわいく明るいデザインの生地には、多方面で活躍できるポテンシャルが秘められていると思った。

これから増田ぴろよさんの生地の波がどこまで波及するのか、とても楽しみで、波及されたら今よりもっと面白い社会に、明るい社会になっていそうだ。


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