〈ロシア料理の名店〉スンガリー(SUNGARI)@新宿
大学の先生とこの春博士号をとった友達と会う約束があり、向かったお店がロシア料理の名店スンガリーだ。やたら、僕が「新宿がいい」と立場を弁えずに言って、それに合わせるかたちで、先生がお店を予約してくれた。ロシア料理なんていう発想は僕の中に全くなかったので、「ロシア料理!?」とドキドキ、ワクワクし、「先生、流石すぎるし、センスが良過ぎだ」と思った。前回、このメンバーでごはんを食べに行った時は、僕が新宿三丁目の美味しい焼き鳥のお店をとっていたので「捻りがなさ過ぎた…」と反省した。
「バストルマの小さなサラダ仕立て」は?という感じだが、バストルマというのは、パストゥルマと多く読まれ、原始的な干し肉を指すようだ。そんな小難しい話はどうでも良いと思ってしまう性格で…食べてみると、ナイフで切るのは少し苦労したが、その分口の中で歯ごたえがあるというか、均等に繊維がある感じで、新食感。また上のクリームと肉の相性が良くて「美味しい」とただただ思ったが、具体的に?と言われてると、アカデミックな方々と話しながら食べていたので、舌への意識が若干朦朧となっていた、これはもったいないことだが、とにかく美味しかった。
続いてきたのは…「マリノーブナヤ・ケタ」は?という感じだが、ロシア式フレッシュサーモンマリネのブリヌイ包みとのこと。
手際良く、ロシア人の店員さんがブリヌイ包みを!!山盛りのサーモンが綺麗に分配されていき、寂しい反面、一つの料理として素早くまとまっていく様は芸術。
最終的にこうなる。サーモンと玉ねぎ、トマトが相性が良いのはわかるが、ソースが絶妙、良い具合の塩味でどんどん食が進み、食べながらドライブがかかった。
おもむろにロシア人の店員さんがパンのドームを破壊!「とても熱いから」とのこと。
「グリヴィー・ヴ・スミターニェ」で、は?という感じだが、マッシュルームのつぼ焼きクリーム煮だ。名前と同様にオシャレな味だった。日本人の舌にぴったりだ。
次は…「ボルシチ」だ!これは聞いた事がある!牛肉と野菜の赤カブ風スープ。濃過ぎず薄過ぎず絶妙な味の濃さ、美味い。
ピロシキをスープに浸す。それでもスープの存在感はある、いや、ピロシキに浸す事でより際立った印象があった。不思議だった。
次はメインディッシュ。
「シャシリーク」グルジア風仔羊ロース肉の串焼き。臭みは全くなく、均等な肉の繊維感、負担食べられない食感。
「ジャルコイエ・イズ・チャリャーチヌイ」やわらかい仔牛肉のロシア風ロースト。臭みが少しあるが、その臭みが美味い、かなりやみつきになる味だ。
「ゴルブッツィ」ウクライナ風ロールキャベツの煮込み焼きトマトクリームソース仕立て。肉ももちろん柔らかく美味いのだが、このトマトクリームソースだ!!すごくクリーミィでこれだけでパンを何枚もいけそうだった。
ジャムを食べながらチャイを飲む。新しい組み合わせだが、うまく合っていたように思う。
ロシア料理は全く身近ではなかったが、身近になりたいほど、美味しかった。また行きたいお店だ。
お店:スンガリー