スプツニ子!×GUCCI「Trance Flora〜エイミの光るシルク展〜」に行ってきた


新宿は僕が一番好きな街で理由は、陽と陰が高密度で密集しているような気がして「少し逸れたら危ない」みたいな、そんなスリリングな気持ちがあるからかもしれないけど、通い過ぎてもうそんな事は全く感じず、つまりは、通う事が習慣化したという事だ。

そんな新宿には、駅の近くにGUCCIがある。ここのGUCCIは度々アーティストとコラボして色々な展示を行っている。店に入ると、新宿には失礼だが、銀座でも珍しいくらいのピシッとした店員が立つ。偏った見方をするとロボット的にも見えてしまうくらいの感じで、そういう意味ではロボットレストランと重なるか?と思うも、ロボットレストランはロボットすら知性を感じないくらいの下品を売りにしているような感じで対照的だと思い直すくらい、もうそこは新宿という立地以外の新宿性は一切ない。

そのGUCCIで、スプツニ子!さんがプロデュースしているコラボ展示が行われていた。その名も「Trance Flora〜エイミの光るシルク〜」だ。かっこいいとメルヘンが混じり合った感じで、どんな感じか、タイトルからも気になるところだ。

スプツニ子!とは

詳しくは、Wikipediaを参照で。なんと、このリンクを貼った時に最終編集時間が6分前で、その事からもホットな話題満載な方とわかる。現代美術家で現在は、マサチューセッツ工科大学の助教授と、華々しいステータス。なのにTwitterのアクティブユーザーであり、彼女は基本コンセプトを出して、作品の大まかな事を制作サイドに伝え、作品を作っていく。制作サイドはプロジェクトによって異なる。Twitterで手伝いを求める事もある。僕のフォロワーの方(早稲田大学の建築学科の学生)が実は去年の夏に手伝いをしていたみたいで、その方とお話した時にスプツニ子!さんのお話を聞いて、とても魅力的に思った。早稲田大学にいた頃に会いたかった…(とても美人で…)目的が違いました、失礼しました。

スプツニ子!さんの事を詳しくは知らないが、あくまでイメージで。アカデミックなのに、ボケもかますような、だけど、見た目がすごくスマートで、…イメージが右往左往する。そもそも、どうやって案件を獲得しているのか、作品自体を見ると「ん?」と思うものもあり、だけど次々に作品が出てくる、超有名な、そしてアカデミックなコラボ先が出てくる。そのサイクルが本当にすごくて、それをきちんと理解できていない僕はアカデミックでもアーティスティックでもない、ということだけがわかる。

スプツニ子!×GUCCI

だが、今回の展示を見て、スプツニ子!さんの凄さがわかった気がした。多分、スプツニ子!さん以外、今回のGUCCIとコラボできる人はいないと思った。

というのは、スプツニ子さんには、アカデミック×アーティスティックのイメージが強く付き、且つ女性的な感性が強く、またエモさがどこか漂う、人間的なのだ。
今回の展示をシンプルに言うと、光る蚕の糸で服を作った、であるが、その裏にはエイミというキャラクターがいて、そのエイミが好きな人を振り向かせるための理想の服を希望する、そんな乙女心が重要なキーとなる。

こういうエモさをスプツニ子!さんは自分事化して捉え、話すから、ステータスに驚くくらい親近感すら感じ、好感、共感、素直な驚きに繋がってると思う。

「Trance Flora〜エイミの光るシルク〜」

展示の全体的なイメージはスマートでシック。このトーンがGUCCIを崩さない。

  
展示ルームを180°撮影。雰囲気は伝わると思う。

紹介パネルを並べる。
   
GUCCIに入ったらすぐにイベントの紹介パネル。赤と緑の蚕。
  

案内状。

そして、GUCCIとスプツニ子!さんの言葉。

     
入場する前にメガネをもらえる。

  
中に入る。 

  
メインの展示品。光る蚕の糸で作られた服。ブラックライトと青色LEDの光に照らされ光る。

  入口でもらったメガネを介すと、メガネがブラックライトの光を遮り色が変わる。光るだけでなく色が変化するのだ。

    

周りの豆電球らしいものも、蚕であり、メガネを介すとこの通り。

スプツニ子!さんのイベントの映像。このイベントに対する想いを語っていた。  内容はパネルに反映されている。農業生物資源研究所との協同。

  

  

3つのシルクのうちの一つだけ。2つ目の薔薇の香りについては、部屋を薔薇の香りにすれば良かったのに…とか思ったけど、それは何とも安っぽいと思い直した。服から香るから良いんだよね。そこを嘘つかない姿勢。

蚕がWordPressやスマホみたいだ。アプリをどんどん入れて機能を付加する。  

科学的にこう示される。   
この展示の仕方は分かりやすい。

 

繭の作らせ方。

   
   

目に遺伝子組換えの有無が表れる。

  

仮説。

  

仮説。

 

農業生物資源研究所のスタッフ。

   
イメージ動画。

イメージパネル。

  
光る蚕で作られた生地。光らなくても素晴らしい。

展示品を見て思った事

蚕は人の手である意味で退化し、ある意味で進化し、蚕にとっての幸、不幸を考えながら、物を光らせるために、「塗る」でなく、素材そのものを光らせるという、とことん本物にこだわる制作サイドの姿勢がうかがえた。それがきっとGUCCIというブランドなのだろう。何が本物か、そもそも本物とは何なのか、ここにくるとますますわからなくなるが、人のこだわりの強さが、生命体を変容させたと、「遺伝子組換え」という言葉に馴染んでいるはずなのに、改めて思った。人間の髪の毛だって、きっと光らせることはできるのだろう。スーパーサイヤ人になれるかもしれないが、なったままになるのだろう。

これから、エイミの理想とする、薔薇の香りがする服や相手を惚れさせる服もきっと作られるのだろう。ただその理想を手に入れられるのは、お金持ちだけなんだろうな。

続きの展示も楽しみだ。

 


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