ハヤカワ五味に会って一年が経ったのか(ラフォーレ原宿のfeastショップに行って一年を振り返った)


今日、ラフォーレ原宿に行ってきた。僕みたいな28歳男性向けの商品がない空間に行ってきたのは、ハヤカワ五味がつくったブランド「feast」のショップが期間限定でラフォーレ原宿に現在おかれていて、それが目的である。そして、ラフォーレ原宿ショップ出店の夢の話を彼女は数ヶ月前に新宿某所で歳の離れた大人5人の前でしていて、今、夢の舞台であるラフォーレ原宿に期間限定ではあるものの、ANNA SUIなど有名ブランドがショップを置くスペースにfeastの店が他店に劣らず、物怖じせず、しっかりとした個性をもったまま、そこにあった。ハヤカワ五味の小さい胸のコンプレックスがポジティブな方向に昇華された夢の下着はより可愛く洗練されていた。それらを見て「これが1年のスピードか」と思った。少しこの1年を振り返ってみよう。
  

ハヤカワ五味に会って一年が経ったのか

  2014年の春にTwitterで、「多摩美術大学で佐藤卓さんが米展の話するらしい、まじ行きたい、助けて」みたいな、わがままを放った。そこに反応してくれたのがハヤカワ五味だった。その頃から「ハヤカワ五味」という名前で、その名前を見た時に「芸能人?メンヘラ?え?」と思ったのだが、Twitterのプロフィールを見たら、しっかり自分のWEBサイトを持っていて、そこでは自分がデザインしたタイツが販売されていた。「ハヤカワ五味」の文字列をGoogleで検索してみると、テレビに出演していたり、デザインフェスタに出展していたりと何やら18歳ではあるものの、かなり活躍されている様子。フォロワー数は1000程度だったと思う。自分の怠惰な学生生活と比較して「凄いなぁ」と思いながら京王線に乗り、バスに乗って、多摩美術大学に着いた、初めて行った。キャンパスは建物の間隔が広く驚いた。指定された場所がわからない。Googleマップもそんな建物を知らない。人もいない。うわーヤバイと思いながら歩いていたら人がいて、質問したらすぐそこの建物で急いだ。何やら行列ができている。運営の人が米展の整列をつくっていることはすぐにわかった。「ワンピース着てるのが私です」とハヤカワ五味からメッセージがきた。整列の中にワンピースが何人かいて、「この人、僕で遊んでるな」と思った。するとふいに「あ」と声をかけて振り向いたら、Twitterの人がいた、ハヤカワ五味だ。話し方はどこか揺れがあり、独特のイントネーション、語尾には今は懐かしい「◯◯っす」とどこか体育会系、笑ってる様子は本当に笑っているかわからない、そしてその笑いと思われる発作はなかなか止まらない、全体的に不思議だったけど、客観的にみたら、講義に潜ろうとしている27歳の柄シャツの自分が不思議な存在か。そんな感じで初めて会った。

お腹が空いたので、「メシ食おう」と言ったら「食ったっす」と返され「学食ある?」と聞いたら「イイオっす」と返された。イイオ食堂という名店が多摩美術大学にあることを初めて知った。名店か?一旦ハヤカワ五味と離れイイオ食堂に行った。中は女性が多くて、理系出身の僕は、そこにいた少数の男性に「いいなぁ」とただ羨ましく思った。

でメシを食べ終え、再びハヤカワ五味と合流。講義が始まるまでまだ時間はあった。美大のイメージは、山崎ナオコーラの小説「人のセックスを笑うな」で自分の中でしっかり形成されていて、要は小さい事をもやもやと悩んでいてエロいとそんな雑なまとめなのだが、あながち間違ってないといったら怒られソーダ。

講義までの時間にハヤカワ五味に質問を確かしまくった。「入学したばっか?」「そうっす」「授業は楽?」「課題多いっす」「ハヤカワ五味という名前は?」「小学生(中学生かも)の時に◯◯…(忘れた)っす」「タイツ面白いね」「あざっす」「絵は凄く上手いのに字が下手だね」「失礼っすね」とかとか多分そんな感じで話した記憶がある。そして、デザインフェスタに出展した時の話とか、これからやろうとしている事など色々と聞いて個人的に盛り上がってしまって、肝心の講義では熟睡…そんな感じでその日は終わった。

多摩美でハヤカワ五味から聞いた原宿TORICOで行われた個展にいった。

  

こういう投稿をSNSですると「女子大生と絡んでて大丈夫?」と心配されたのを覚えている。ただここに書いている通り、「さすが!本当に面白いことしてるなー」とただ感心してその雰囲気に触れているだけで楽しかった。

feast第一弾の話

夏を感じ始めてきた頃、下着の話があった。名前は「feast」。今でこそ定着しているが、その時は「GOMI HAYAKAWA」じゃないのか、と思った。ハヤカワ五味の名前の響きが好きだったし、残ると思ったのと、本人とブランド名が一緒に走った方がこれから色々と展開していくにあたり効率が良いと思ったが、他のブランド展開を考慮しての判断とのことで「feast」になった。

そしてどうfeastを販促していくかについては、広告予算はないが、華歩などモデルが着用した商品の写真があり、またハヤカワ五味には、メディアとの繋がりがこれまでの活躍により既にあった。そのメディアにfeastをより魅力的に伝えるか、ということもあるが、ハヤカワ五味の認知は既に一部にある程度で、feastについては、初出しで認知はない。よって、ハヤカワ五味の繋がりのあるメディアからYahoo!など転載メディアにも拡がるよう、つまりfeast、ハヤカワ五味ともに認知を拡げることが目的となるのは当然と思う。

そのリリースをどうするか、など言葉に関する部分のディスカッション、ハヤカワ五味とやり取りしている仕事終わりの0時からの時間は楽しかった。

  • 《誰が》18歳の美大の一年生が、
  • 《◯◯した》下着を作って売り出した、しかもそれが完売したらしい
  • 《実商品》可愛いモデルが商品を着用した写真

それだけで、すでに「なんだ?」「凄くないか?」と気になるネタとなる。そこに加えて、feastという商品を発想した核となる部分、ハヤカワ五味自身の小さい胸への悩み、ここをどうポジティブな方向に持っていくか考えた結果の商品であることを伝えることで、よりfeastに対する共感を多くの人から得られると考え、また「小さい胸を大きく見せるのではなく、小さいなりに可愛く見せる」というアイデアの視点を含め、リリース文書の中には、ハヤカワ五味の気持ちを強く示すよう、彼女自身の言葉として「」のコメントにスペースを割いた記憶がある。

「シンデレラバスト」という魔法の言葉

今でこそ「シンデレラバスト」は小さい胸のことを指す言葉とわかるが、当時話にあがった時は分からず、普段から情報を削ることを考えているので、上で示した事を伝える上で、わざわざ小さい胸を言い換える必要はないと考えて邪魔になると思い、「シンデレラバスト」は削ろうと提案。「ハヤカワ五味」という名前の認知へのダメージも多少あると思っていた。しかし、ハヤカワ五味の「シンデレラバスト」という言葉への情熱を聞いて、「シンデレラバスト」を入れ込むと、ご存知の通り、「シンデレラバスト」がネット上のホットワードになるほど、ヒットした。削除は採用されなかったにせよ、もしかしたらリーチを落とすような判断をした事を申し訳ないと思い、また、一番大切な部分を見落としていたことに気がついた。

商品を売る、以上に、小さい胸をネガティブからポジティブに昇華することが大切だった。feastを持っていない小さい胸の女性でも、その小さい胸を言われる言葉として「貧乳」から「シンデレラバスト」に変わったら、多分その女性が受けるストレスは変わるだろう、そこが彼女の望む理想のかたちなのだと、気が付いた。商品を売る事、認知を拡げる事に集中し、大事な部分を見落としてしまった、甘過ぎたと、会社から帰ってきて、またハヤカワ五味と何かのメッセージをやり取りしながら、風呂に入りながら思っていた。

何の案件においても第一弾のリリースは、それで広がらなかったらこれから考えてること全てが崩れる、テンションも下がる、それだけに不安であり、何を訴求するか慎重になる。あの夜のハヤカワ五味とのメッセージのやり取りは、ハラハラしていたが、ワクワクの部分も大きかった。

ハヤカワ五味のすごさって何だろう

行動力は勿論あると思うけど、大切なものを大切にする気持ちの強さと感じている。それはfeastブランドへの気持ちや、ハヤカワ五味を支えている仲間への気持ち。お金とか自分の体力を犠牲にしてでも、守るものをしっかり守る姿勢が本当にかっこ良くて、このまま死ぬんじゃないかなとか思うも、化粧せずに大きな鞄を背負って細いから不安定になんとなく見える歩みで前に進んでいて、まだ大丈夫そうだ、となんとなく思う。

回ってきた話で、たまにキャンペーンやメディアが潰れるところを見るが、その中身というか、内側を考察してみると、その取り組みの中心となる…ここでいう中心というのは、立場的なものではなく、勿論立場に依存するところが大きいが、その取り組みを引っ張っていく存在のことを指す。あくまで想像であるがその中心の人が異動などでいなくなったり、そもそも漫然と担当していたりで、結果畳むというような事がある気がしてならない。

その取り組みに物凄く可能性を感じていて、何より愛しく思うような、そう思う人がいれば危機に早く気が付き、何よりもっとその取り組みを豊かにしようと常に新しい事を打ち出すと思う。そんな理想をハヤカワ五味は行っていると思い、すごいと思う。

愉快な仲間ではなく職人の存在

上の話の続きだが、ハヤカワ五味の仲間に対する部分でも凄いなと思いつつ、その仲間にも凄いと感じ、ここだけ読むと「凄い」しか言えない馬鹿なのだけど、まぁ全体に僕は馬鹿なのだけど。

ようは、ハヤカワ五味と周りの関係が素晴らしいと思う。カメラマンの名前が定まらない、パタンナーのゆっきーと、イベント装飾のひとしんし、ロン毛のクラゲ、動画・WEB担当のぬぴ、などなど知らないところにもたくさん動いている人がいると思うが、ここにあげた方々は、自分でハヤカワ五味のやりたい事で自分でできるところを探し、自ら能動的に動く、優秀な現場社員の鑑のようで、その様子は、オフィスに行くとよくわかる。各自作業に集中し、必要な部分だけ話す。それぞれが何を考えているか大凡わかるので重要な箇所だけ掻い摘んで。それって難しいことなのに、すごいなぁとただただ思った。

よくハヤカワ五味だけにスポットライトが当たるがその裏で、ハヤカワ五味と同世代の素晴らしい職人たちがいることは注目で、彼らがこれからどんな展開を行っていくのか、楽しみで仕方ない。

ハヤカワ五味をおいてけぼりにしてしまった。

今の話を別側面から。何より、ハヤカワ五味は仲間を信じる。その託す、信頼する力は凄いと思うし、たまに失敗してるけど、それでも持ち直す、軌道修正力もまた素晴らしいと思う。

最後に

 今はもう僕にできることはなく、最近は逆に教えてもらいまくりで、「ふぇー、それってそうなってるんだ」と会うたびに発見をくれる存在だ。ありがたいが、僕も負けないように、何かを与えられるように、頑張らねばとお尻を叩かれるような、会っている時間はそんな時間でもある。

 これからどんな事をして驚かせてくれるか、1年後は何をしているか、楽しみだ。

エゴサしたら、懐かしいTweetを発見した。

黒幕にしてくれて、ありがとう。

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


You may also like...

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です